凍えたココロ

睡眠はきちんと取れている為か、日中の時間を余り

苛々する事なく過ごすことが出来る。

勿論過食衝動は全く襲ってこなくなったし、読書を

嗜める余裕がある。しかし此処の所、断眠するように

なってきている。６時半頃眠りについて、先ず９時に目覚める。

まだ眠いので枕に顔を埋めると、次は１２時に目覚める。

動けないのでそのまま横になっていると次は１４時。

そろそろ起きようかなと思っても、まだ身体に薬効が

残っているようで、結局１５時過ぎまで眠りこけている。

ぷつぷつと途切れる睡眠だと、現実と眠りの区別が難しい。

まるで幻覚でも見ているかのように、現実のような夢を

果てしなく見てしまう。やらねばならない事を夢の中で

やっているので、現実に引き戻された時には、何も出来ていない事が

残酷に突き刺さってくる。






今の救いは、

『母との関係が上手くいっている事』であろう。

幼児期の母から受けた暴力によって癒しきれていない傷も

多々残っていて未だに膿んで血を流しているが、

今の慈愛深き母と接していると、心は温かいもので満たされる。

父は昔から私だけに差別用語を含んだ暴言を吐くという精神的な

暴力を与えてきた為、こればかりは赦せない。

母は、躾けの為にと手を上げることしかできなかったが、

その奥底に深い愛と優しさもあったと感じられたので、

今こうして普通に接する事ができるのであろう。






今日は七夕である。しかし私の住んでいる地域では、

笹の葉に短冊をつけて願い事をするのは８月７日である。

不思議で仕方ないが、昔からの風習であるから仕方が無い。

ニュースでは７月７日だと特別の日の様に報じているのに、

８月７日に七夕だなんて何だか違和感を覚える。






今年の七夕も曇っている･･･。

重い雨雲に星は隠れ、天の川など見えない。

厚い雲の向こうで織姫と彦星は一時の逢瀬を

楽しんでいるのであろうか。






子どもの頃は笹の葉に突飛な願い事ばかり書いていたのを思い出す。

例えば

『空を飛べますように』

『透明人間になれますように』

『魔法を使えるようになれますように』

『超能力が使えるようになれますように』

等、思い出しても吹き出してしまいそうなおバカな願い事

ばかりである。目覚めた次の日の朝、頑張って空を飛ぼうとしたり

魔法を使おうとしたり、必死になっていた気がする。

本当に懐かしく恥ずかしい思い出である。






夜になると待ち受けている『過食嘔吐地獄』･･･。

避けようにも避けられない。私の心が、脳が『やれ』と

命じているのであるから･･･。






普通ってなんだったのであろう。

この地域の七夕８月７日には、

『普通と言う感覚を取り戻せますように』

とでも祈ってみようかと考える、まだまだお馬鹿な私である。