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2006.08.14
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カテゴリ:摂食障害
いつまでも眠り続けたいと、睡眠に対してまで

貪欲になっている。

お薬のお陰ではあるが、日曜と月曜は充分に

眠れた。今日は凡そ10時間半睡眠であったと思う。

普通の人なら24時間位眠ってしまうような強い

お薬を服用しているのであるが・・・。

でもこれ位たっぷり眠れたら万々歳である。

『食べる事』に惑わされないで済むし、

飲み物も何も摂取せずにいられる。







月曜日は可燃ゴミの日である。

私はいつも眠る前にゴミ捨て場へと向かう。

日毎に、夜中の過食嘔吐が朝方へとずれ込む様になり、

ゴミを捨てに行く頃には朝陽が昇り始めている。




夕陽も美しいが朝陽も綺麗である。

色は似ているようで微妙に異なっている。

朝陽は、1日の始まりを示すような力強さを讃えている。

美麗な朝陽は、一瞬夕暮れ時と見紛う様な雰囲気を

醸し出しているが、全てを包括してくれるような

温かさを感じる。どんどんと明るくなる景色を見ていて、

飽く事はない。朝陽を見て眠るというのは、物凄く

体内時計を狂わせているのかも知れないが、

何故か朝陽の力強さに負けて、昼の猛々しい太陽に

身を焦がされ、病気の症状に走るよりはマシである。




だから私は、ずっと眠っていたい。




朝も昼も夜も、ずっとである。

目覚めている時間は常に、『過食衝動』から逃げ回ったり

無駄な抵抗をしたりしている。







考えてみれば、何も食べ物を摂取していないのであるから

『食べたい』と言う感情は当たり前である。

また、身体が飢餓状態なのであるから

『沢山、沢山食べたい』と言う欲求も至極当然の

ものであると言える。

起きている間、いつもこうして病気の症状に

惑わされている。

『そんなに我慢しないで、食べたら楽になれるよ』

と言う囁きさえ聞こえてくる。そして私はその甘い言葉に

囁きに誘われ、気が付けば黙々と食べ物を口にしている。




地獄の過食嘔吐。

スタートしたら、胃が空っぽになるまで止まらない。

そして後片付けを完璧にすれば、やっとゴールを迎える。





独りで、只管食べ物を食べていく様は異様であろう。

病気の症状なのであるから仕方ないとも感じる。

けれども、本当に苦しい作業である。全て放棄して

逃げ出しても構わないと思える程に。







そんな時、主治医が仰った言葉が頭に浮かぶ。




「1人でメソメソしなくて良いんだよ。」




・・・優しく温かく響いた言葉であった。

涙を流す代わりに、私は過食して嘔吐をしているという

感じを覚えている。

主治医の言わんとすることは、大まかではあるが伝わる。

上記の言葉の中に、




『怒りたい時は怒って良いんだ』

『情けないのではなく、哀しくて悔しいんだ』

『あなたは1人ではないんだ』





と言う意味も含まれている。

勿論、主治医はこんな優しい言葉だけでなく、

時に凄く厳しい事も仰る。勿論ちゃんとしたフォローも

しながらであるが。その優しさと厳しさの使い分けが

流石プロであると感じられる。







話は変わって。

お盆であるので、明日は祖父母の家へ行く。

久し振りに会えてるのでとても楽しみであるし、嬉しい。

妹と姪、弟も行くようになっている。

家族全員が集まるのは、本当に久し振りである・・・。

祖母の美味しい料理が待っていることは、嬉しくもあり

ちょっと困ってしまう事でもある。

久し振りにあってまで過食をする姿を見せたくは無い。

だからその場では会話を楽しみながら飲み物を飲み、

食べたくなったらキッチンで煙草を吸う。

皆が食事をしている時はそうやって時間を潰そうと思う。

前回その作戦で成功したので、食べずに済むかも知れない。

今日の朝、会えるのが楽しみで祖父が写っている

携帯の画像を見て、何故だか涙が出てしまった。

やはり美化された想い出が、優しく熱く身体中に

染み渡った為に涙が出たのであろうか・・・。







今、独りぼっちだと感じていても、

必ず見守ってくれている人は居ると信じたい。

1人でメソメソ泣いていたら、背中を撫でてくれる

母の愛は本物だと信じたい。

そうして心の中身を、ゆっくりなだらかにしていきたい。





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Last updated  2006.08.14 21:16:56
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