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凍えたココロ

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2006.10.02
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カテゴリ:摂食障害
朝、ごみだしをした後

暫し東の空を仰いだ。

薄い雲のヴェールから

眩しい陽が昇り始めていた。

夜になれば月が主役となる。

脇役の星達も負けじと己を

輝かせ、虫の音が鳴り響く

辺りを彩る。

こうして空を眺めたり、

自然そのものを感じたりする時

だけは、落ち着いていると言えよう。







また1時間睡眠時間が減った。

7時に眠り、14時半過ぎに目覚めた。

シャワーを浴びた後、処方薬を服用して

ゆっくり読書に耽るのであるが、

流石に夕刻の時となると、

気怠い眠気が訪れた。

しかし、私は読書をしている間

麦茶に氷をたっぷり入れた

冷たいものを飲みその氷を

ガリガリと食べていた為、

またもや手先が痺れる程まで

身体を冷やしてしまった。

その為眠りには堕ちなかったのである。

余りにも寒いので

熱い梅昆布茶を飲んだり、

ミルクティを飲んだりして

如何にか身体は温まった。







飲み物は何とか摂取できるのであるが、

固形物の食べ物は消化するのが恐い。

だから固形のものを食べてしまうと

過食へと繋がり、結局嘔吐するまで

止まらなくなるのである。






過食嘔吐が一番酷かったのは、

大学生の時であった。

昼からの講義に間に合うよう

時間を計算してまで過食嘔吐に走っていた。

その頃は、1日に7~8回それを繰り返していた。

家庭内の不和、妹との確執、

学費免除の為に好成績を保たねばならない

プレッシャー・・・。

心が休まる時がなかった。

辛かった。苦しかった。哀しかった。

けれどもそれを口に出来るのは

カウンセラールームか診察室の中だけであった。

それらの部屋から出たら、地獄が待っているとしか

思えなかった。

そして実際地獄であった。

家に居場所は無く、息を殺して過食嘔吐だけを

繰り返していた。大学では1人一番前の教授の真ん前で

講義を聴いていたので、友達との会話は少なかった。

寂しさを過食嘔吐で紛らわせられない時は、

手首を傷つけた。それは毎日の様に。







しかし今は違う。何もかもが違う。

妹は彼氏と住んでいるため別居している。

弟は父の家に住み偶に遊びに来る程度。

当時乳児であり卵アレルギーのあった

姪の為に1日中気を張って過ごす事もない。

目が覚めて、自由にシャワーを浴びる事が出来、

ゆっくりとお茶を飲みながら読書をする。

何より、母が病気に対して理解しようとしてくれている。

そういった事で、以前より心に余裕が生まれ、

手首を切りたい衝動にも駆られる事なく、

過食嘔吐は1日2回位に収まる様になった。

そして改めて自分を見つめられるようにもなった。

『何処までも深い虚無感』だけはどうしようもないが、

その『虚無』でさえ、そこに在って

然るべきものだと感じられる。







世の中、本当に様々な事がある。

こうして私が摂食障害を患った事でさえ、

きっと何か意味のあるものであると

考えられる。

自分で言うのはおこがましいが、

人の心の痛みを考えられるようにもなった。

自分がされて嫌な事は、決して人にはしない。

唯、この借家の大家だけは酷い言葉で打ちのめされたので

許すことは出来ないが・・・。







あと変わったことと言えば、



「ありがとう。」



と素直に言えるようになった事であろう。

色々な事に感謝できるようになった。







病気を患う前までは、感謝の気持ちを蔑ろに

していた。そして患った当初も苦しくて辛くて、

周りの事が全く見えなかった。

誰の理解も得られず、叱責の言葉ばかりで

余計に苦しみが増し、死ぬ事を考えない日はなかった。

けれども今は違う。

少しずつでも良いから自分を、自分の心をもっと

大事にしたいと感じるようになった。

同時に人の心も・・・。

同じ道を行ったり来たりしている感覚は否めないが、

それでも道を踏み固め、確実に前へ進める道が

出来上がっている事を願って止まない。

ゆっくりと、自分のペースでやっていきたいものである。





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Last updated  2006.10.02 20:34:42
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