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凍えたココロ

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2006.10.31
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朝の空気を胸いっぱい吸い込み、

深呼吸する。

ふかふかのお蒲団に包まって、

眠気が訪れるのを待つ。

清々しい少し冷たい空気に、

私のこころはやがて落ち着いていく。







夕方から電話診察がある為に、

いつも服用しているお薬を1種類削った。

眠気はいつも通り訪れたものの、

やはり断眠が酷い。

そうなると、過食衝動との闘い

始まる。







本当は闘いたくない。

しかしこころの葛藤を想うと、

闘っている状態なのであろう。

それは、母の一言から生じた。



「胡瓜のサンドウィッチ作っておいたからいつでもお食べ。」



・・・食べたくなった。

母の作るサンドウィッチはとても美味しいのである。

しかし固形物である為、絶対に過食嘔吐へ繋がる。

だからお蒲団の中で必死に自分のこころに語りかけた。



「お腹が空いたから食べたいよ。」

「否、食べたら過食嘔吐しなければならないよ。」

「何でもいいから兎に角何か食べたい!」

「でも、食べてしまったら後々苦しい想いをするのは自分だよ。」

「サンドウィッチ、パン、甘いお菓子、食べたい。」

「まだお薬が効いているんだから大人しく眠っていようよ。」

「でも食べたい。食べたい。食べたい。」

「もう眠いから寝よう。折角のゆったり出来る時間を大切にしよう。」

「でもまだ食べたいなぁ」

「蒲団を頭から被って、さあ眠ろう・・・。」




このような葛藤があった。断眠するとろくな事がない。

でも、過食衝動を宥める事は成功した。

そして夕方までぐっすり眠る事ができた。







今回の過食衝動はかなりしつこかった。

食べたい食べたいと言う想いで一杯で、

堪えるのが辛かった。一層の事、食べてしまった方が

楽なのではないかと想った位である。

でも、何とか逃れられ、落ち着いた時間を過ごせた。







電話診察では、



「病気なんだからぐったりしていて良いんだよ」



と主治医が仰った。

過食嘔吐も鬱も辛い症状である。

だからぐったりしてしまう。

それを1人でぐったりした状態になるのは

いつもの事ではあるが、

それを母の前でありのままの姿を見せられる様に

なる事も大切だと聴いた。

そして主治医は、



「こうして対話する事も、半分眠りながら

でも良いんだよ。無理して起き上がるより、

子守唄の様に僕の声を聴いていたのでいいんだから。

一言一句全てを吸収しようと、聞き逃さないようにしないと

しないで良い。一緒に粘土を捏ねて色んな形を作っていったり

千切ったり貼り付けたりして形にしていけば良いんだから」




とも仰った。“子守唄”との言い回しには

クスッと笑えたが、それくらいリラックスして

対話をしたいという主治医の思いなのであろうと

受け止めた。







主治医と話している内に、やはり私には

酷く支配による強迫観念がこびりついていると

感じ取れた。支配とは子どもの頃の大人からの

支配である。



『良い子でいなければならない』

『何もかも完璧にこなさねばならない』

『辛くても弱音を吐かずもっともっと頑張らねばならない』etc...




けれども、主治医との共同作業である対話で、

これらの支配も少しずつ薄れてきている感はある。

行動の面である『強迫行為』は中々薄れないが、

『強迫観念』は柔らかくなってきている。

それはきっと、母に柔く甘えられる事が

出来るようになったからではないであろうか。







以前の私であれば、酷い過食嘔吐の疲れ

感じていても、疲れた表情を見せられなかった。

毅然としていなければならなった。

しかし、最近は「疲れたよう」

母の前でもぐったりできるようになったのである。

一般社会では許されないことであろう。

いつでもきっちり一生懸命がんばっていなければならない。

だらける事は許されない。

だからこそ、年々心の病を患う人が増加してきているのであろう。

『疲れたら、休む事。』

これは基本中の基本の事であるが、

それすら出来ないのが今の社会である。

そしてそれは小中高校でも同じ事なのであろう。







こころのケア、メンテナンス。

それをこまめに行なう事が大切である。

そして自分の心を大事にするのも忘れてはならない。

病気によって唯でさえ追い詰められ、傷付いているのに

自分でその傷口をこじ開けてしまっては

余計に辛い想いをしてしまう結果に陥る。

その為には無理に無理を重ねない事が大切であろう。

そして自分を顧みて、疲れた時はぐったりする。

そうして疲れを取るようにする・・・

簡単な事に思えるが、案外難しいものである。

ふと気付いたのであるが、私がこうして

生きていられるのも、シャワーを浴びて心地良く

想えるのも、ふかふかのお蒲団で眠りに付けるのも、

私を取り巻く皆のお陰なのである。

それに対して心から感謝しなければならない。

そしてある方のアドバイス通り、辛くなった時こそ

『ありがとう』と言葉にするようにして、

心を柔らかく保っていたいものである。





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Last updated  2006.10.31 21:00:37
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