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2007.12.02
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カテゴリ:想い
陽が沈み、辺りが闇に染まる頃

漸く私は行動を始める。

夜が、好きだ。

暗闇に包まれて

道々を歩いていても

誰も私を見ない。

だから私は伸びをして

深呼吸を繰り返し

夜の空気を胸に満たす。

朝とは違い、1日が終わりに近付く

雰囲気が一緒になって

身体に沁み込んで来る。

とても寒い夜だったけれど、

こころは少し温かくなった。







12月は、何かとイベントが多い。

まず、5日は

大好きな女優さんの誕生日である。

水曜日なので、1月から始まる

ドラマも水曜日であることから

その局で取り上げられるかも知れないので

録画待機しておこうと気合が入っている。

他は対して変わらず

クリスマスだったり、大掃除だったり、

お餅つきがあったりする。

1ヶ月の間に、これだけ

やる事があるのは12月だけなので

少し疲れるかも知れない。

だが、厭な事ではないし

リハビリとして外に出るチャンスでもある。

そして、美容室へも行かねばならない。

5ヶ月くらい放置しているので

根元を染め直して、前髪を

作ってもらうつもりである。

今、私の前髪は顎の辺りまで

伸びているが、飽きてしまった。

これは、歩いて10分位の所にある

美容院で施術してもらおうと想っている。

見た目がさっぱりしたら

病院へ行かねばならない。

秋に入ってからは一度も顔を

主治医に見せていないからである。

ちゃんと対面して話し合う事もまた

大切な事だと感じる。







ゆらゆらと時の流れに身を任せる。

眠剤を服用した後は、

その効果に抗って過食をするのが

億劫になってきているので

眠気が来るまでストレッチをして

過ごせるようになってきた。

やがて柔らかく訪れる

眠気にも身を任せ

眠りの世界へと旅立つ。

8時間は、この世界に意識がない。

夢の中で、私は活動している。

コンスタントに睡眠をとれているので

若干こころは穏やかである。


それでも、お薬の効果が薄れてくると

漠然として大きな不安感

この身体とこころを包み込む。

不安感はやがて、恐怖感に変わる。

何が怖いのかも分からないので

耐え忍ぶしか術はない。

少しだけ余裕が出てきたら、

ぼんやりと煙草を吸う。

夜であれば、発泡酒を飲む。

無力感を覚えるのは無力ではないと

先日綴ったように、

無力感から脱け出す為の行為も

無力ではないといえるであろう。








言葉の使い方は本当に難しい。

こうして毎日ブログを綴っていると

毎日痛感する事である。

また、日常生活の中でも

ぽろっと零してしまった事が

人を厭な気持ちにさせてしまう事もある。

またその逆もある。

意図的ではなく、知らず知らず

辛辣な言葉を発してしまう事があり、

反省の日々である。

大切なのは、相手を慮る気持ちだと想う。

「こう言ったら相手は厭な想いを

 するのではないか。」

「この言葉を発する事で相手は

 傷付いてしまうのではないか。」

こういった事を、発言する前に

数秒考える事が必要である。

自分の言いたい事をずけずけと言うだけ言って、

後は知らん顔をするというのは

子ども染みた行為である上に、

浅はかであると感じる。

無論、私も人の事など言えない。

何度浅はかであったかと過去の自分を悔いたか

数知れない。

そこで反省して、次に活かす事が

大切だと私は考える。








こころや脳の病気に対しては未だ

酷い差別が、存在する。


特に摂食障害については、

その症状を普通に食事が出来る人

若しくは一部の病を克服した人の中で、

曲解している人が多いと感じる。

こんな苦しい症状、逸早く治したいと想っているし、

他の人々と同じように

「いただきます。」

「ごちそうさまでした。」

と食事を頂きたいに決まっている。


太る事や、後で嘔吐しなければならない

なんて事をまったく気にせず、

目の前にある、美味しそうな食事に

舌鼓を打ち、食事相手と

「美味しいねえ。」

と様々な会話を交わしながら

その時間を楽しむ。

それが出来ないのは、決して

“痩せ願望が強いから”

等という単純な問題ではない。


こころの中では様々な病気の糸が

絡まり合い、固く結ばれていて解き難い。

だから、専門家である精神科の医者や

臨床心理士の助力を得て

“自分の潜在能力・生命力”

を以って、治していくのである。

だから、治療段階にある方々は

努力していない事なんてない。

毎日、食事の事で苦しみ、

不条理にも太る事や痩せる事に

振り回されている現実がある。

ただ、痩せたいという訳ではない。

その裏にある気持ちを汲み取らねば

ならないのである。



「何故、私は痩せたいのか。」

「何故、私は痩せていないとだめだと想うのか。」




答えが見えるようで見えない。

紗がかかっていてぼやけている。

でもいつか、分かる時期が来るであろう。

主治医との診察で

摂食障害に対する共同研究を

続けている限りは。







同じ病名で病院に通っている人でも、

症状・・・つまり拒食や

過食、そして過食と嘔吐など

似通った症状が出ていても、

それが出現するタイミングは

人それぞれであるし、トリガーも違う。

暮らしている環境が全く同じで

ある人も皆無である。

健康な人からすれば、不思議なのであろう。

食事をするのが怖い事。

消化を赦せるものしか食べられないから

毎日同じ食べ物しか食べられない事。

沢山食べて吐くという事。


私も、この病を患う前は

母が仕事上のストレスから

浴びるほどビールを飲み

インスタントラーメンを何個も食べて

嘔吐している姿を見ていたら、

「どうして吐くまで食べるんだろう。」

と不思議だった。

でも今なら母の、あの時の気持ちが分かる。







離婚をして女手1つで子ども3人を

育てなければならないプレッシャー。

仕事が上手くいかなかった時のストレス。

こころに穴が開いたような、空虚感。

そして無力感

それらから目を逸らす為に

母は沢山お酒を飲んで食べ物を食べて

嘔吐することで何かを諌めていたのであろう。


だから、今私が毎日過食と嘔吐を

繰り返さねば生きていかれぬ状態、

その症状が生きる杖となっている事、

ちゃんとうつ状態になる事こそが、

やがて病の寛解に繋がる事を

少しずつ理解していってくれているのだと

痛感する。

また、私も母が仕事でどんな事があったかを

話してくれる事が嬉しい。

そうする事で、話し終わった母の表情が

和やかになっているからである。

言葉のキャッチボール。慮るこころ。

それらが一体となった時に

人は癒されるのかも知れない。







近所のリカーショップで、

ホッピーを見つけた。

少し興味深い飲み物である。

まだ飲んだ事のないお酒だからであろうか。

母と色々おしゃべりしながら、

飲んでみたいねえとも言ったが、

「でも焼酎買わなきゃいけないからねえ。」

の一言で、諦めた。

家に焼酎はあるけれど、これは

黒糖焼酎である為、

ホッピーに使うのは勿体無いと答えが出た。

夜風が吹き荒ぶ中、スーパーへ向かったら

案の定、手先が痺れるほど冷えてしまった。

ホットココアをゆっくり飲んでも

身体は温まらなくて、早く家のヒーターで

温まりたくて仕方が無かった。

真夏の暑い時期も、体力が奪われて

辛い想いをするけれど、

冬の寒さは血流が悪くなる為か

身体のあちらこちらが痛んで仕方が無い。

厚着をしてしまうと、また肩が凝る。

外出する機会があったら、

もう湯たんぽを買うしかないと考えた。

家に炬燵がないという事が残念である。

だが、この寒さは身もこころも引き締まる。

そしてもう少し、言葉の使い方を勉強して

相手がどう想うかという事を考えて

発言せねばならないと猛省している。

自分のペースでそれらをやっていきたいものである。





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Last updated  2007.12.02 22:40:45
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