191636 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

凍えたココロ

凍えたココロ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

wwナノww

wwナノww

Calendar

Favorite Blog

【重要なお知らせ】I… 楽天ブログスタッフさん

血痕と脳内嘔吐。 -秋羅-さん
べーぐるまにあ。 158号さん
ラクに生きよう♪ キラキラminamiさん
とりあえず日記 kaxukoさん

Freepage List

Headline News

2007.12.22
XML
カテゴリ:想い
3~4日くらい前から、

兆候はあった。

だがそれが、

風邪だとは想いもよらぬ

事であった。







普段から

お腹が下っている私は、

此処数日眠剤を服用して

眠ろうと想っても

トイレとお蒲団の往復で

中々寝付けなかった。

尾篭な話になるが、

「お腹を下している」

のを通り越して、

「身体中の水分が出ている」

という感じであった。

そして昨日の朝、身体中が痛くなった。

お腹の下り方も尋常ではなく、

腹痛も酷くなり、寒気も増したので

体温を計ったら、

37度5分だった。

此処まで体温が上がったのは

久し振りだったので少し慌てて

母に報告したら、

お昼ごはんを食べる為

家へ帰ってくるついでに

病院でお薬を貰ってきてくれる事になった。







その間にも病状は悪化して

吐き気、相変わらずの下痢、

体温は38度まで上がり

お蒲団の中でうずくまっていた。

お薬は、抗生物質と吐き気止め、

下痢止め、PL顆粒。

食欲は全くなかったので

それだけを服用し、

夕方までぷつりぷつりと目覚めながらも

眠っていた。







金曜日は電話診察を受ける日でもあったので

処方されたお薬と、主治医に処方されている

お薬とで何か相性が悪いものはないか

伺う為に電話を掛けた。

最初は、このお腹が下るという状態が

“抗てんかん薬を増量した際の副作用でかも知れない”

と想っていたので放置していたから

熱が出るまで風邪だと気付けなかったと

電話を掛けた際に分かった。

本当に私はお馬鹿さんである。

また、

“便秘しているより下痢している方が良い”

といった、歪んだ摂食障害特有の

思考も加勢していたのであろう。

主治医とは、この状態が

胃腸風邪である事をはじめ、

母も風邪を引いている事から、

「これも共にという体験の1つだね。」

という話をした。

どちらかというと、私は

“共倒れ”

という感じがしたのであるが、

それは黙っておいた。

また、興味深い話を聞いた。

「普通ね、子どもは風邪を引くと嬉しいらしいよ。

 お母さんが付きっ切りで看病してくれるから。

 自分のものだけになったっていう感覚が

 嬉しいんやろうね。でもあなたはそれが無いのが

 哀しい事やね。もしも、そういった感覚があったら、

 そもそもこの病気にはなってなかったかも知れない。」


というものである。

思い起こせば、私が風邪を引くと

母は不機嫌になった。

しかも小児喘息を患っていて、

小児科に頻繁に通っていたから

母も大変だったのであろう。

医者の指示通りに、母は私に薬を与え

氷枕を敷き、それでおしまいだった。

私は熱にうかされ、いつも幻覚をみていた。

氷枕が破れ、水や氷が流れ出し、

烈火の如く母が怒り叫ぶものである。

でも気が付けば、母は狭いキッチンにいた。

その後ろ姿だけが今でも脳裏に焼きついている。

また、小学生の時も高熱が出て

ふらふらしていたら怒られた。

この話は以前にも綴った事である。

勿論、病院には連れて行ってもらえたし

お粥も作ってもらえたけれど、

傍に居て額に乗せた濡れタオルを

甲斐甲斐しく交換してくれた事は無く、

氷枕を敷いてくれただけで、

後は放っておかれた。







一番強烈だったのは小学2年生、

嘔吐下痢症を患った時の事である。


何度も嘔吐し、高熱があったのに、

まだ宿題が済んでいないからと

勉強机の傍に洗面器を置かれて

「気持ち悪くなったら此処に吐きなさい。」

と母はそう言って去り、

私は算数のドリルを解きながら、

吐き気を覚えたら、洗面器に吐き、

またドリルを解いた。

熱があるのだから翌日、学校は

休む事になる筈という事にまで

私は考えは及ばず、母の言う通りに

しなければ怒られるという

恐怖感で思考は侵されていたので、

洗面器が一杯になったら

自分でそれを持ち階段を下りて

1階のトイレに流し、洗面器を洗い、

また宿題をして・・・。

全てを終わらせるまで同じ事を繰り返した。

7歳の子どもが高熱を出し、吐いているのに

病院へ連れて行く訳でもなく、

玉子酒を作って身体を温まらせて

寝かせる訳でもなく、

母は学校の宿題を終わらせるまで

容赦なかった。

そういう経緯になった、思い当たる理由はある。

子どもがどんな状態でも、父は自分の晩酌の相手が居ないと

忽ち不機嫌になり怒り始めるのである。


だから、私は吐きながら勉強を、

母は父の晩酌の相手をしていた。

そういった環境で過ごしたから、

“病気の身体をいたわってもらう”

という感覚が、しっくりこない。

どういうものなのか、分からない部分も多い。

だから主治医は

「今こそ、それを取り戻す時期なんだよ。

 今まで普通に得られた筈だった感覚を

 こうして風邪を引いたり、怪我をしたりする事で起こる

 “いたわり”で取り戻すものが沢山ある。

 そういう体験を通じて、病気は治るんじゃないかな。」


という事を仰りたいのではないかと考える。







熱があっても、お腹が痛くても、

摂食障害の症状はしつこく現れる。


昨日、熱はあったし身体も怠い状態だったけれど

私は無理矢理身体を起こし

シャワーを浴びて、スーパーへ向かった。

咳等の症状はないが、きちんとマスクをつけて

でもお腹が痛いから前屈みになり

カートに寄りかかりながら

過食する食べ物をカゴに入れていた。

半額のお惣菜類は、油物が多くて

見るだけで嘔気がした。

だから、安いうどん玉や野菜の浅漬け、

インスタントのお粥、冷凍食品、

菓子パン類、キャベツや大根、

茸類等を購入した。

どれも煮たり、電子レンジで温めたり

するだけで食せるものである。

だが、予想通り帰宅したら動けなくなった。

熱も上がり、PCの電源を入れる気力もなく

身体をずっと横たえていた。

リカーショップでカップ酒と甘酒を

購入したので、

母に玉子酒を作ってもらった。

これが優しい味でほんのり甘く

凄く美味しかった。

母の優しさや思い遣りが含まれていたからであろう。

全部は飲めなかったけれど、

身体がぽかぽかしてきたら

眠くなったのでお蒲団の中から

TVを観ていた。

しかし、いつも過食を始める時間になったら

苛々そわそわし始めた。

「食べたくて仕方ない。」

そういう気持ちがこころから溢れたとき、

私は食べ始めた。


その時点でもまだ、お腹は痛かったし

熱もあったけれど、

食べていると無我夢中で何も感じなかった。

吐いた後は物凄く苦しかったけれど、

その後何時間も眠り続けた。

けれども目が覚めたら、また食べたい衝動が

襲ってきて、今度は甘いものばかり食べた。

そして吐いた。また眠った。

これは、いつもよりも病状が酷く出ている状態である。

きっとこころの何処かに

「今は身体の調子が悪いんだから

 過食や嘔吐は止めておかねばならない。」


という風に自分を縛り付けていた部分があったのであろう。

そしてきつく縛り付けた分、

解いた時の反動が酷く出たのかも知れない。







明けて今日、お腹の痛みと少々の吐き気は

残っていたが、熱は下がった。


精神科で処方されているお薬を

きちんと服用してぐっすり眠ったのが

良かったのであろう。

もう、下痢止めは必要なくなったし、

PL顆粒と吐き気止めを服用したら

もずく入りお味噌汁もカップに半分頂けた。

発泡酒を飲んでも、平気である。

またここで油断したら病気がぶり返して

しまうので、気を付けたい。







今回、久し振りに風邪を引いた事で、

母の温かさを感じ取った。

母も風邪を引いていて、

鼻水が止まらない様子だから

まだ苦しい筈なのに、

私の為に玉子酒を作ってくれたり、

色々と慮ってくれたりした事が

とても嬉しかった。何かを取り戻せた感じがした。

母は私をいたわり私は母をいたわる感覚。

決して完璧ではない。

でも、想い合う事・・・そういった単純な事が

本当は凄く難しいという事を知った。

ただ、気遣い合う事が過剰になってしまうと

険悪な空気が流れてしまう事も分かった。

だから、加減がとても難しいのである。

気遣いが過ぎれば、厭味になる。

思い遣りがなければ、乾き切った人間味も

温かさもない関係になってしまう。

病気から学ぶ事も、本当に沢山ある。







ブログを開始して初めて、1日お休みした。

心配して下さった温かい方々に感謝の気持ちを申し上げたい。


ご心配をおかけして済みませんでした。

そしてお心遣い、ありがとうございました。


小学生の時に感じたような懐かしい腹痛が

断続的に襲ってくるけれど、

ぐっすり眠れた事で熱も下がり、風邪は治りつつある。

風邪を引いて感じた。外部の力では治せない事を。

“治す”のではないという事を。

勿論、大変な症状を和らげる為のお薬は

ありがたい事に、風邪という病気には存在するから

吐き気が少し治まったり、お腹が下り続ける事が

無くなったりしたけれど、

それでも、体温が上がる事によって

身体はしんどいけれど、病原菌をやっつけている

と考えた。

摂食障害には、過食や嘔吐を治めるお薬はない。

だが、私たちが持っている“こころ”こそが、

治るきっかけとなるものであり、

こころで感じ取るものやプロセスを辿る事が

病気が治る状態へと繋がるのであろう。

過食や嘔吐を治める薬はないけれど、

そのトリガーを宥める為の

抗うつ薬やメジャートランキライザー、

抗不安薬がある。それを服用する事により

その行動に至らないで済む場合もある。

何れにせよ、こころや身体の声には

素直に、寛容な想いで感じ取る事が

必要であろう。

まだ本調子ではないので、無理をしないで

過ごしたいものである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.12.22 23:29:39
[想い] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X