222126 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Angel

Angel

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
全て | 日々の日記 | 小説
November 3, 2016
XML
カテゴリ:日々の日記
『 涙の欠片 』 パート3


 女はすぐ泣くから嫌いだった。

媚びて、困れば泣き、可哀想な被害者を演じる女が嫌い。

冷たい、冷徹人間、心なし、鬼なんて言われたけど、誰も知ろうとしない。そのくせ、自分を悲劇のヒロインとする女が大嫌いだった。

彼女もそんな所にいる部類と思っていた。

父が連れてきた厄介者。受け入れたくない。弟は興味があるから近付き、下心しかない。両親や祖父母は行き場のない不安定な彼女を心配して置いていた。

始めの夜。終始、無表情で、何を考えているか解らない彼女が一人になった途端泣いていた。

何のために泣いているかなんて知らない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  December 31, 2016 02:23:29 AM
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.