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2008/01/09
カテゴリ：映画、読んだ本、漫画
『模倣犯』  が何年前？リアルな時間軸とちょうどリンクして、 すごい面白かったです!! 『楽園』宮部みゆき   読み手の側も『模倣犯』からの衝撃が薄れてきてて ちょうどいいブランク。 そして、初めて宮部みゆきを読んだのが 『龍は眠る』  だったので、同じく奇しくも超能力もの。やたら、ドキドキしながら速攻読みました(笑) あらすじ “山荘”網川の事件から9年、畑滋子がようやく 立ち直りつつある時に、知り合いのライターから頼まれた案件。 「事故で死んだ息子が、不思議な絵を残していた。 ある家の床下に女の子の遺体があることを示す絵」 息子が死んだあと、ある家が火事にあい その焼けた家から、その家の“家出したはず”の長女の遺体が見つかる その息子が一体何故、何を見ていたのか調べて欲しいという話。 この話を軸に、火事にあった家庭、死んでしまった息子と残された母。 新たな事件、前回の“山荘の事件”の滋子さん本人への影響と縛り。 “山荘の事件”から犯罪に背を向けていた 滋子さんが再び事件に取り組む。 最近、クローズアップされはじめた 「犯罪被害者の遺族」「犯罪加害者の家族」 「家族間の殺人」など色々なことが書かれていて、 読みながら色々考えました。 宮部さんの特徴でもある、ラストに向けて 色んな事件が解決されつつ、ひとつの結果に向かうところとか やっぱりストーリーテラーとして巧いなぁ～！と思いましたわ。 超能力についての扱い方も好きだな♪ SFやファンタジーは、苦手だから リアルに現実を生きてる人で、特殊能力があったら… って、考えるとやたらひけらかさずに ひっそりと生きて、１人苦しむのは間違いないだろうなと…。 滋子さんが心の整理をして、 自分自身にも向かう様がなんか沁みました。 私も過去に縛られ過ぎてるのかな？とか 本当に色々考えるヒントになります。 『図書館シリーズ』  みたいな明るい系よりも こういう暗いというか、人間の悪い内面がより書かれていてる方が やっぱり好きだなぁ…。 三原順さんの『はみ出しっ子』  シリーズにメロメロになる私ですからね(笑) あまりにも重くて、不評なのでやたらな人には薦められん…。 暗くて、人間の悪い面をみるからこそ 救いが見いだしやすくなると思うんですがね。 『楽園』もラスト泣きました。 さて、ストーリーも覚えてるし 3回くらい読んだ『模倣犯』 また読みたくなったから読もうと思います(笑) お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2008/01/09 04:52:58 PM
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