カテゴリ:三分間スピーチ
目標は高くなければならない。 金があるとき、暇がない。暇があるとき、金がない、とよく言われる。 今は、後者、金がない状態。 そんな感じで、新刊本を購入することもなく、最先端の知識は全くなくなっている。 せいぜい、某地方新聞の稚拙な記事を読むのが精一杯。 そんなこんなで、今、以前、ブックオフで買い、ツンドク中であった、吉川栄治全集の新書太閤記(三)を呼んでいる最中。 明智光秀が、織田信長を本能寺でやぶり、その後、秀吉が着々と弔い合戦を行っている、場面である。 三日天下って言うけど相当の日数が経過しているのに何故、三日と言うのかなと思ったら、A FEW DAYS らしい。13日でも数日間と言うのか?。 光秀が謀反を起こした原因として、様々な説があるらしい。 この内、本書は、主に、怨恨説に拠っているのだろうか。 1)赤穂の話と類似しているが、家康の接待役を指示され、行っていたが、悪臭のする魚を準備して信長の逆鱗に触れ、家康の接待役を解任され、国へ帰れと言われ面目を失った。 2)武田氏を滅ぼした先勝祝いの席で光秀が「これでわしらも骨を折ったかいがあった」と言ったのを信長が聞き咎め「おまえごときが何をしたのだ」と殴り足蹴にされて恨んだ、 などの文章がある。 信長を討ち取った後、光秀自身、自害しようとしたらしいが、部下に諭されやめたようだ。そもそも、何ゆえ、自害しようとしたのか。一時の感情だったのか? そんな悶々とした気持ちのまま、秀吉との戦いに臨んで、敗戦。 三日天下。 仮に、恨みによるものだとすれば、敗戦もうなずける。 彼は、信長を討ったことによって目標を達成してしまったのだ。 例え、恨みであろうとなんであろうと、 次の目標として、天下取りを設定していたならば、秀吉との戦いにも善戦していたかも知れない。 目標は高く設定し、行動は着実に行うことが必要、 などと全く関係のない小説の読み方をしてしまった。 それにしても、執着心というか、飽きもせず、この長編を書き続けた、吉川英治はすごい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月14日 19時13分44秒
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