エルコスの祈り
先日ネットで劇団四季の会員向けに日生劇場のエルコスの祈りのモニター公演観劇者募集とありネットで7月12日に対して応募したら はずれだと結果がきました。 急遽追加モニター公演として7月10日の昼の部が設定され再度いつもの三人で応募したものの当選したと連絡がきたのが前日の午後。深く考えたらいつもの三人のうち二人は学校の時間帯。どうするんだいっ!今日の午後連絡で明日なんて。 明日のモニター公演にいく人をさがして観劇することになりました。ご協力ありがとうございます。 座席は入口で四季の会の会員証を提示して受付した際に封筒にはいっている状態でチケットをもらいます。先着順ではありませんでした。受付では会員番号を表にして招待人数ごとに入場をチェックしています。四季の背広姿のスタッフがたくさんいました。いつもと雰囲気がちがうかんじです。 I列だったのでみやすくセンターブロックから埋めているのかサイドブロックや二階フロアーには空席もありました。 平日の午後二時開始だし仕方ないことかもしれません。急ですものね。 演目はこんな内容。これから地方をまわるそうです。感想 未来のお話でロボットに教育までまかせるという深く考えさせられるもの。落ちこぼれ学校としてのユートピア学園。通し番号で生徒は管理されて個性よりも管理重視の学園。 そこに新しくロボットとして開発されたエルコスがやってくる。人間よりも人間らしい心をもった心優しいアンドロイド。エルコスの登場で子どもたちも優しい気持ちをとりもどし人間らしさをとりもどしていくのだが…。学園の仕事をおわれた旧職員のダニエラたちの悪だくみに生徒のジョンとエルコスは巻き込まれてしまう。 エルコスは燃料がきれると自然消滅する運命で人間よりも命のおわりが早い結末でした。 このユートピア学園の子どもの親はどこにいるのだろう?子どもを預けてしまうなんて親として育児を放棄したのか?そんなに未来の親子関係ははかないものなのか? 親の立場からはいろいろと考えさせられました。 これが子ども向きの作品となると理解できるのかいくつか疑問点があります。子どもが日常こなしている生活の一部でも類似点があれば理解できるとなるでしょうが50年も先の未来というのが設定にピンとこないというのが子どもの感想なのでは? エルコスの起動用燃料とともに金庫にはいっているお金をダニエラが盗んで高跳びしようと計画します。 う~ん高跳びという言葉。理解できるかしら?金庫のお金は誰のもの?人のものをとってはいけないかこのあたり観客に考えさせるシーンがあってもいいのでは?子どもに一体感を感じてもらう時間があっても「君だったらどうする?」と考えさせる時間があればいいとタダ見のくせに演出にうるさいオバンでございます。 今の子ども語彙をしらないから、息子に非常に苦労している私としては息子よりも下の年代で理解できるか疑問なの。 学園の理事長がエルコスを学園にいれて教職員のダニエラら三人をリストラ。エルコスはロボットだから仕事も難なくこなす。リストラという言葉と内容。子どもに理解できる? ここはかなり子どもの年代によって理解度に幅があるので小学校高学年くらいならついていけるかと思いました。幼稚園児あたりだとわが子みたいに「リストラって なに?」と劇の最中にきいてくるかも?なんといっても 十八番(おはこ)がわからなくて聞いてきた経験のあるわが子がいますからね。 照明が全般に暗くて、子どもが不安があるのかどこかで子どもの声がきこえます。乳幼児を抱っこしてみている母親。乳幼児がぐずりはじめて席の後ろにいくと今度は4,5歳の幼児が「おかあさ~ん」と後ろを振り返って通路でみている。いつもどこかで子どもの声がする。 舞台上の俳優さんもやりにくかったのではないでしょうか? 家族でかつて赤坂でやっていた美女と野獣をみにいきました。娘には劇団四季の初体験だったと思います。息子がぐずったらすぐに席からでようと通路側の席を予約しました。そしたら照明も明るく舞台の床から装置がでてきたりお皿やポットの衣装のみなさんで娘は目をきらきらさせてました。と、それで息子。夫が膝にだっこしていたら 寝ている。夫がまったく気がつかないでリズムにのって体をゆさぶっていた。(にぶいぜ)すごい音響で照明も明るく今回とは比較になりません。息子、なにがあろうと眠いときは平気で眠るタイプのようです。「美女と野獣」オリジナル・サウンドトラック 今回いっしょにいったのが、息子の同級生のママです。「あんな小さい赤ちゃんつれて、二時間もすわってきちんとみているなんて、私の育児の頃は考えられない」といってました。中学生の子が幼児といったら十年以上前か?最大で3人までのモニターだからだれか別に同伴の方でもいれば残された幼児も安心でしょうが…。我が家みたいに特異な子どももいますしね。 いつもの四季劇場とは雰囲気がことなり終演後には出演者たちのロビーでのお見送りがあります。みなさん汗が滴り落ちている衣装のまま、メイクのままで握手してくれます。手があつかった。心も優しいひとなんだ。「いつも四季ってこうなの?」と聞かれました。「子ども向けのは劇の最後に歌をみんなでうたって俳優さんが客席におりてきてその流れでロビーにいくんだよね」と説明。「あ、あの●●役の俳優さん笑顔がいいね~舞台では怖い顔だったけど」「舞台でみるよりも小柄な人は舞台で見栄えするということ?」「みんなダンスのシーンでは足がこんなに高くあがっててすごいよね」こんな観劇感想をいいながら日生劇場をあとにしたのでした。 帰宅したら劇団四季から感想のアンケート依頼がきてました。モニター観劇だからこうなるでしょ。その場で用紙をわたさないからこのような展開になると予想はしてました。いままで四季でみた演目のチェックやら今回の同行者の年代やらまぁ簡単なことから深く自由にコメントでかかせるものまで。アンケートだから答えるのは自由でしょうが無償でいってますからバンバンドドドンとコメントかかせていただきましたわ。参考になるといいです。 新作のプレビュー公演にもいつか当選するといいですわぁ。 企業の社会貢献としてのひとつで児童を劇場に招待したり俳優さんが発音や発声のレクチャーをしたりと四季は活動しているそうです。私としては 日頃から自宅でもできるからだづくりでも伝授してほしいと「有償であってもプロの方に教えていただけるなら行きます」と書いておきました。今回の出演者の表には ふりがなつきでとてもほのぼのとした気持ちを感じました。あと娘が合唱部としては声のケアのことや鍛える方法あたりなど、興味あります。 この社会に貢献するって個人でも法人でも参加することで、得られる満足を知らないとなかなかみんなしないよね。ある意味で心に財産がたまるというかんじ?懐が潤うということとは無縁だと思う。 このような演目に招待された小学生が劇団四季をずっとおぼえていてミュージカル俳優をめざすこともあるだろうしこんなおはなしをつくりたいと文芸の道を志すかもしれない。多感な時期に刺激をあたえることはいいことだと思います。 目立たない劇団四季の地道な活動のひとつをしることができ貴重な経験ができたと思いました。 こころの劇場 劇団四季ミュージカルエルコスの祈り 出演者エルコス 鳥原 如未 (とりはら ゆきみ) ストーン博士 半場 俊一郎(はんば しゅういちろう)ジョン 中村 匠 (なかむら たくみ) ダニエラ 青山 弥生 (あおやま やよい)パルタ 荒木 勝 (あらき まさる) ダーリー 川口 雄二 (かわぐち ゆうじ)理事長 鈴木 周 (すずき しゅう) セールスマン 神保 幸由 (じんぼ ゆきよし) 子供たちポール 鈴木 智之 (すずき ともゆき) ジョージ 田中 宣宗 (たなか よしとき)リャック 和泉沢 旭 (いずみさわ あきら) ニールス 深堀 拓也 (ふかぼり たくや)ピーター 金子 信弛 (かねこ しんじ) ローズ 熊本 梨沙 (くまもと りさ) チェリー 岡本 有里加(おかもと ゆりか)アミー 柏 円 (かしわ まどか) リンダ 大槻 純子 (おおつき じゅんこ)シェリー 山中 由貴 (やまなか ゆき) サラ 千堂 百慧 (せんどう ももえ)ポーラ 古屋敷 レナ(ふるやしき れな) ハニー 石井 亜早実(いしい あさみ)エマ 松本 菜緒 (まつもと なお)劇団四季ミュージカル ユタと不思議な仲間【送料無料】夢から醒めた夢 / 劇団四季