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Eternal Flame of The Universe

音楽が溢れる街~驚異の世界

 これは、直接体験した話ではありませんが、話の内容に感銘を受けたので紹介します。
 私の旧友が、新婚旅行でオーストリアのウイーンを訪れた時の話です。彼等がそこに滞在中に街のどこかしこからすばらしい生演奏が聞こえて来たのだそうです。
 そこで、興味本位にその音の源を探って行くとある路地に行き当たりました。それは、バイオリンだったそうですが、弾いていたのは、そこに住む一般の市民でした。プロじゃなかったことに、彼はひどくショックを受けました。だって、彼は、プロの音楽教師で普段は先生と呼ばれていて、それでお金を貰ってたのですから.....。
 最初に演奏を見た時は、頭をハンマーで殴られたような衝撃を感じたと言ってました。そして、彼は、Pianistなんですが、急に自信がなくなって、その日に予定していたConcertを恐くて観に行けずに結局Cancelしてしまったのでした。なんでも、その内容は、Piano Concertoだったそうです。
 彼にしてみれば、一般市民ですらすごいのに、本場のプロの演奏を聴いたら再起不能になりそうだったと言っていました。
 もう日本とは、レベルが桁違いに、本当にもう恐いくらいに違うんだよ!
 思うに、音楽の何たるかが市民に幅広く理解されており、また、それを支える非常に厚い演奏者層によって、非常に高度な音楽環境が醸成されているんですね。私たちにとっては、まるで音楽版驚異の世界ですね。
 これを聞いた時思わず、うらやましいし悔しいと言いました。それは、なぜConcertに行かなかったのか?これが、私には気掛かりだったのです。
 その時、彼は言いました、だって負けを認めたくなかったのだと.....。
 彼にとって、訪問する機会を待ちわびた憧れの都で、自分の技量のなさに絶望したくなかったのだ。また、最初に、ショックを受けたそこに住む普通のおじさんの音楽的技量をも認めたくなかったのだと。その街で恐ろしいほど重い音楽の歴史と懐の深さを感じた彼は、茫然自失になって泣いてしまったのだということでした。
 かなり、極端な例かもしれませんが、隣の普通のおじさんが音楽のすごい技量を持っている人ばっかりだったら、あなたならどうしますか?毎日が楽しいと思いますか?それとも、そうでもないか?
 行ったことがないので推量ですが、そういう国ってそれが日常の風景だから、住んでる人は意識していないし、きっと驚かないんでしょうね。
 でも、日本ってそこまで意識が行き届いていないのかなーってふと思ってしまいました。




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