マンション管理士イダケンが管理をグッと良くする

2011/06/10(金)14:35

儲かりすぎる大規模修繕

マンション大規模修繕のこと(152)

むかし・・大規模修繕工事の元請けは労せず管理会社が特命で受注していました。今は・・・管理組合は相見積を取るのが当たり前。簡単に管理会社は仕事が取れなくなりました。そこで・・・管理会社は考えました。『元請けだから仕事が取れないんだ。じゃぁ設計事務所のように設計・監理業務をやればいいんだ!』とそして・・・元請けを主体としていた管理会社は、設計・施工分離発注方式の設計業務を管理組合に提案するようになりました。儲けが少なくなったかって?とんでもない。確かに特命発注方式の時に比べて利益(粗利で15-25%)は落としているものの、しっかりと美味しい汁を吸っています。美味しい汁って?管理会社は設計・監理料として百万単位の業務報酬を管理組合からもらいます。その上に契約が決まった工事業者から少なくとも5%、多い時であれば10%バックマージンをもらいます。どれくらい儲けているの?発注金額ベースで考えた時に、全体の10―15%の金額は管理会社に入ります。(例えば施工費5000万円ならば、設計・監理費は診断を含めて管理組合から250万円、バックマージンが業者から500万円、合計750万円の利益。その結果、実際に施工する施工会社より儲けが多くなることがあります)善良な管理組合から絞り取るなんてひどい!じゃぁ大規模修繕は設計事務所に頼もう第三者設計事務所が管理組合の利益のために働いてくれる・・・とんでもない。抜け目のない設計事務所は、上記のような業務報酬+バックマージンの仕組みをしっかりつくっています。管理会社を悪者にして仕事を得ていますが、やっていることは管理会社と変わらない。儲けもさほど差がない。管理会社は施工後も逃げることができないですが、設計事務所は工事が終わればサヨナラ。そんな設計事務所も数多く存在します。しかも名の売れたコンサルタントが平気でそんなことをやっています。コンサルタントは笑いが止まりませんね!結局泣くのは管理組合。お金がなくなるとわかれば、修繕積立金を上げるように適当な理由をつけて働きかければいいのです。こうした悪しき慣習がなくない限り、区分所有者は管理会社やコンサルタントを肥えさせる働き蜂になってしまいます。お酒の席だって、業者からごちそうになれば立派なバックマージンです。イダケンは仕事の流れで施工会社さんや設計事務所と飲みに行くことがありますが、私のおごりか、割り勘で会計をします。業者が支払う接待は全て断ります(管理組合さんからごちそうになることはありますが・・・)。安くて良い大規模修繕を実現したいのならば、イダケンにご相談ください! にほんブログ村

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