深海と氷点下10度の星空
泊まりがけのワークショップの楽しみの一つは、深夜の語らいである。大広間には、いくつものテーブルが並び、いくつものグループに分かれ、それぞれが、それぞれの話をしている。私のいたテーブルのメンツは、濃いテーブルで、『自分という自然に出会う』という本の著者が揃っているテーブルだった。身体感覚講座の松田恵美子さん、フリーダイバーの松元恵さん、ワークショップの著作のある中野民夫さんの三人である。太鼓のワークショップの話しで盛り上がる。フリーダイバーのめぐ(松本恵)さんは、今日のワークショップに来てから、海にいる時と違って、いまひとつ元気がなかったが、太鼓を叩いている時は、海の中にいるときと同じ表情だったそうだ。フリーダイバーと言えば、私は、もう、7.8年前に、当時のフリーダイバーの世界記録保持者であるウンベルト・ペリッツァーリ(ペリザリ)のイベントのホームページと、当日のテレビ会議のコーディネートそして、イベント進行の仕事をした事があった。そんなことで、私は、ダイビング経験がないものの、めぐさんに話しかけた。共通の知り合いがいたりして、世間がせまいと思った。それから、めぐさんから、いろんな、ダイビング体験の話しを聞いた。彼女が、本格的にフリーダイバーとなり、深海に潜るようになったのは、ジャックマイヨールとの出会いからだっそうだ。出会ってかなり経ってから、初めて、深海に潜った時は、冷たい中に、どこか、筋が通ったように、シャキッとしている、氷点下10度の中で、満天の夜空を見ているような、吸い込まれる感じがしたそうだ。そして、船に上がってからも、ずっと、ぼーっとして、幸せな気分になったそうだ。深海なのに、宇宙に吸い込まれる感じがする。海は、地球の内側に向かっている宇宙なのかも知れない。この他、18メートルのクジラと泳いだときの話しとか、ジッャクマイヨールが亡くなってから、変化した事など、いろんな話しを聞きました。世の中狭いけど、いろいろあるよね。☆参考文献☆『自分という自然に出会う』著者: 中野民夫 /志村季世恵 出版社:講談社ISBN:4062110210サイズ:単行本 / 277p 発行年月: 2003年 07月 本体価格:1,500円 (税込:1,575円) フリーダイバー「ペリザリ」をサポートしていた、時計会社セクターウオッチ 日本は、フリーダイビングの世界大会で、1998年に初参加したにもかかわらず、2位とか3位に食い込める実力を持ってきたのに、注目度が低いために、スポンサーが集まらず困っているそうです。セクターのように、フリーダイビングをサポートするスポンサーが現れて欲しいところですね。