2004/08/15(日)15:27
天下一品って、奥が深い。 関西・関東でのにんにくの違い。
京都の北白川に総本店のある「天下一品」。独創のこってりスープは、ラーメンというより「天下一品」という別の食べ物といってもいい。
昔は、京都しかなかったのだが、かなり前に、チェーン展開して、全国でこってりスープが楽しめるようになった。しかし天下一品は一味違う。普通、フランチャイズやチェーン店になると、全国均一な味であったり、全国均一なサービスを展開するのが普通だ。しかし「天下一品」は、関東、関西で、テーブルサイドに置かれている調味料が違ったりするだけでなく、時折、その店オリジナルのメニューや価格体系があるのだ。
たとえば、にんにくの扱いである。
関西では、オーダーを取るとき、スープの種類を聞いた後に、にんにくをいれるかどうかを聞き、スープににんにくを入れた状態で配膳される。
一方、関東では、にんにくは、にんにくを擦ったものではなく、にんにくを擦ったものと唐辛子のようなものが混じった独自のものが、辛子味噌と同じようなツボに入っており、各自で辛子味噌をスープに溶かすのと同じ要領で、こってりスープに溶かして食べる。
関西でも、昔は、今のように、あらかじめにんにくを入れるのではなく、テーブルに置かれた容器に入った擦ったにんにくを山のように入れて食べたという記憶がある。もう人に会えないぐらい、鬼のように入れて食べる人が続出したと聞いている。しかし、そのにんにくは、関東で出てくるにんにくとは別物であった。
関東と関西とでなぜ、テーブルに置かれている調味料や、オーダーの取り方が違うのか、理由はよくわからない。
だが、全国にある天下一品の店が、こってりスープをベースに、独自のメニューやサービスを提供しており、それが、天下一品の奥の深さであり、天下一品という世界の懐の深さを感じる。
一般的に、チェーン店化したものは、「本店」が一番美味しいと言われる。それは、本店が成功しない限り、チェーン店化やフランチャイズ展開は出来ないからである。
当然だが、実際、北白川の本店は美味しい。
しかし、天下一品は、本店以外にも、個性的で独自の世界を作っている店舗がある。これは、他の飲食チェーンではあまりない事だ。
今日食べた、または、今再び食べたいと思う、天下一品の食べ方の情報が交換できたらと思う。