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2003.11.22
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カテゴリ:音楽ネタ
最近、POSTCARDSという、アートイベントの検索サイトを始めたが、その元ネタは、ずいぶんと古い。
1995年、慶応大学SFCの奥出研究室によるインターネットの商用実験プロジェクト「コマースアレー」に、得意先が参加した事を機に、アーティストの検索エンジンを作る事となった。その時に、アートワークと、アーティストを集める中心人物として、デザイナーの秋山稔氏に、お願いした。
この、秋山氏とは、1990年に、大阪市の環境イベントを行う際に、環境をイメージするオブジェを作ってもらった事をきっかけに知り合った。
江戸堀一丁目の近くの古いビルの最上階に、アトリエがあった。そこは、無数のオブジェが所狭しと置かれ、ほわわわ~んというような、つかみ所の無い、妙な環境音楽が小さく流れている。しかも、夏だというのに、窓を全開にして、外の空気を入れている。それでも、妙に清々しい雰囲気がする。それが、普段忙しく働いている身には、とても快感で、うまく理由をつけては、そのアトリエに通った。
そういう事もあり、アーティストの検索エンジンという事を聞いた時点で、秋山氏にお願いする事を、決めていたのである。
その、秋山氏が、真っ先に紹介してくれたアーティストが、ミュージシャンの岡野弘幹氏だった。秋山氏は岡野氏のCDのジャケットのデザインを担当していた事から繋がった。
岡野氏のCDのうち、何枚かは、秋山氏のデザインしたCDがあるが、一番のお気に入りが、これだ。

MUSIC OF WIND
http://www.tenkoo.com/cd/windbell.html
「屋久島に原生する樹齢数百年の杉の木の間に1000個の鈴をつるし、風に演奏させた壮大なインスタレーション。
独自にデザインされた南部鉄の風鈴は、微妙に音程が異なり、多数の風鈴を広範囲にインスタレーションすることにより
風が奏でる響きとその場の美しい自然音が倍音交響曲を生み出します。」

秋山氏は、岡野氏のこのCDのジャケットのほか、中の小冊子も手がけており。だいたいこの時間帯からこの鳥の声が聞こえることなどが、図として表されている。

実は、このCDは、一曲しか曲が入っていない。
一曲というより、ずっと、水の音、鳥の声そして、さらに風を感じさせる、風鈴の音が、少しずつ、音のバランスが変わりながら、約一時間、延々と入っているのだ。
このCDを流し、ゆったりと座って、目を閉じ、じっとしていると。なんとなく、自分が、屋久島の原生林の中にいるような気持ちになってくる。本当に不思議だ。
また、このCDは、もっと、いろんな楽しみ方があるのだ。CDプレーヤが2台以上あるのであれば、一台は、このCDを、もう一台は、別の音楽を掛ける。たとえば、八重山民謡、弦楽四重奏、静かなピアノ演奏、シンプルな編成のボサノヴァ、チルアウト系のテクノミュージックなどを重ねて聞くと、じつに気持ちがいい。
なんとなく、屋久島の原生林を部屋に借りてて、そこで、小さなコンサートを開いているようだ。

ところで、秋山氏だが、一昨年、意味深な事の書かれた、イベントの案内ハガキをもらってから、連絡が取れなくなった。
秋山氏は、アーティストの検索エンジンの仕事の後、自らのアトリエの一部を、サロンとして使えるようにして、そこで、ちょっとしたアートイベントを催していた。そこで、イベントがある度に、私に、イベントの案内ハガキを送ってくれた。もちろん、秋山氏がデザインしたハガキだ。
繊細で、そして、どこか、日本というか、東洋の雰囲気を持つ。いつも、そのハガキが来るのが楽しみでした。もちろん、ハガキが来ると、極力見に行きました。私の両親は、美術教師なので、その友人から、よく展覧会の案内ハガキが家に届き、案内ハガキは、身近な存在だったのだが、私にとっては、秋山氏が、その案内ハガキの魅力を教えてくれたように思っている。
何通も、何通も、案内ハガキをもらった。
しかし、最後の案内ハガキが来た時に限って、そのサロンに行けなかったのだ。
そして、しばらくして、秋山氏の事務所に電話をすると通じず。それで、心配になって、関西に戻ったときに、そのサロンのあった場所に行ったが、看板は残っていたが、中は暗く、扉は硬く閉ざされていた。
また、手紙を送っても、転居先不明で帰ってくる。秋山氏は、今、どうしているのだろうか。

POSTCARDS という企画は、アーティストの活動支援がメインであるが。いつか、私の家のポストに、秋山氏のデザインした、アートイベントの案内ハガキが届くようにという微かな願いもある。

屋久島の原生林の音を部屋に流しながら・・・・






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最終更新日  2004.08.15 15:26:55
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