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2003.12.14
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カテゴリ:アート
神戸アートビレッジセンターに、メディアアーティストの飯村隆彦 個展「見ること/聞くこと/話すこと」-DVDインスタレーション/パフォーマンス/ビデオ上映-を見に行った。この個展は、飯村隆彦氏の映像製作40周年を記念し、1970年代より四半世紀にわたり、ライフワーク的に作られた「見る/見られる」という、「知覚」のビジュアル表現を試みた「見ること/聞くこと/話すこと」を中心に展示されている。
DVDを駆使し、4方向に映写された作品や、過去に作られた作品を見たあと。今、開催されている、神戸ルミナリエを見ようと、新開地駅からハーバーランドまで続く地下商店街と、西元町から続く商店街を抜けて、歩いて移動する事にした。
神戸ルミナリエも、東京・丸の内のミレナリオなど、似たようなものが出てきたり、そろそろ神戸市もお金が尽きてきたせいもあり、規模が縮小しているそうだ。しかし、神戸には、もともと、地下街やアーケードの商店街が発展していて、そこを歩くと、ずっと、灯りのアーチの下を歩く事になる。今回歩くルートは、特別な雰囲気はないが、常設の神戸ルミナリエを歩いているようなものだ。
そんな事を思い、ふらふらと、新開地駅から、高速神戸駅に向かって歩く。地下通路の脇には、地下卓球場がある。普通の卓球場は、窓ガラス超しに、プレイをしている所が見れるのだが、ここは檻のような金網に囲まれていて。あたかも、動物園で「卓球をする人間」を見ているようにも見える。そんな、ちょっとキッチュな、不思議な空間である。
しかも、卓球場の向い側の壁画と相まって、相変わらず不思議時空が展開していた。
高速神戸駅に近付くと、寂れた地下街になる。ここから、ハーバーランドまで、地下街の両側は店で埋め尽くされるのだが。高速神戸駅の西改札と東改札との間の地下街は、少し寂しい。お腹がすいたので、その一件の串カツ屋で、串カツ特盛り定食780円を食べ、どこか食後のコーヒーを飲もうと店を探していた時、なにやら、空き店鋪を利用したギャラリーらしきものを発見した。
壁面は、打ちっぱなしの上に、紙やら布をかぶせただけの所に、手作りのものが展示されている。最初は、少し、躊躇したが、中に入ってみる。どこか、楽しい空間である。先程、見た、西洋哲学的に研ぎすまされたアートとは全く別の、どこか和む世界が展開している。
ギャラリーを一通り見て、外に出たとたん、また、不思議なものが目に入った。先ほどのギャラリーの2倍のスペースに、どこかのリサイクルセンターから持ってきたような家具が置かれ、その手前に、手作りの陶芸などの工芸品やら、花やら、野菜が無造作に置かれている。もちろん、内装は、打ちっぱなしで、はつられたコンクリートがそのままむき出しになり、厨房らしきものも、器機がそのまま置かれている。無茶苦茶だけど、センスのある、どこか楽しい空間だ。
なにやら、おもしろそうなので、野菜を見に行くと。この野菜は無農薬野菜だと、女主人に声をかけられた。
ここは、空き店鋪の有効活用の実験店鋪のカフェで、ハーバーランドや神戸ルミナリエの「ハレ」の空間に対し、勝手口、台所、土間、庭先、軒先きから入るような感覚の「ケ」の空間を意識し、和めるスペースを提供しているという。
女主人に声を掛けられるまで、コーヒーが飲めるとはわからなかったが、丁度、コーヒーをいただきたかったので、ここで、一服することにした。
彼女は、様々な神戸の活性化イベントに噛んでいたという。そして、その活動の実績もあり、この地下街の空き店鋪を、一年間限定で、安く借り受けるチャンスを得たという。その一年間の期限が、来年の1月の末に来る。それまでに、きっちりとした結果を出し、すっきりと出ていきたいので、一つのイベントに力を入れていると言う。それが「和の灯(あかり)」コンテストだと言う。
同じ「灯り」を使ったイベントでも、道路を閉鎖し交通を遮断し、多額のお金を使い、イタリアの技術者で作り上げる神戸ルミナリエに対し、もともと、歩行者しか通らないところで、少額の予算で市民が和の感覚で作る「地下街の手作り神戸ルミナリエ」のようなものらしい。
今は、プロのアーティストの方の展示即売をしているが、19日からは、スペースを広げ、一般公募のアマチュアの作品も展示するという。この一般公募は、まだ行うという。それは、多くの人に参加してもらい、多くの人にこの街に来てもらい、それが、積み重なる事で、閉ざされたシャッターの中に、灯が点る事に繋がる。そのような願いもあるというのだ。だからこそ、なるべく多くの人に参加してもらいたいので、12/10に応募は一度は閉め切ったが、今からでも、参加を受け付けたいそうである。しかも、上位3名には、3万円分の商品券が当たるというので、これも楽しい。
最終審査は、12/31に行うとの事。当初の展示期間も、12/31までだったが、楠公さんで有名な、湊川神社に初詣に来た人も見れるように、期間も延長して展示するという。
今からでも間に合うので、募集要項を下記します。
そんな、こんなで、ゆっくりしていたせいもあり、10時前に神戸ルミナリエまで辿りついた。遅いせいか、今まで見た、神戸ルミナリエより人が少ない。阪神大震災の鎮魂の想いを込めて「上を向いて歩こう」を心の中で唄いながら灯りのアーチの下をくぐった。
他にも、似たようなものが出てきているが、このような気持ちで見る事ができるのは、ここだけである。しかし、観光、公共事業という、足下の事を見過ぎたために、物語を伝える事を忘れてしまっているような気がしている。
それは、「見ること/聞くこと/話すこと」というすべてが揃った形で、市民の参加ができる形態で、プロジェクトが進められていないからかもしれない。物語りが伝承されない。物語が伝承されないという事は、ブランドも成立しない。
地下街での出合いを中心に、「見ること/聞くこと/話すこと」を考えさせられた、神戸の夜だった。

「和の灯(あかり)」コンテスト 募集要項

■テーマ 自然・手作り

■仕様
自然素材(和素材)を使用した手作りの行灯(あんどん)。置くタイプでも吊り下げるタイプでも可。
ろうそく不可。20W以下の電球使用。5時間以上の連続点灯に耐えるもの。

■サイズ
一人で、動かせるもの。最大、幅や高さ1m以内。

■展示方法
作品は、神戸高速の地下街(高速神戸駅と新開地駅の間の「星の広場」を予定)
展示品は、販売可能。値段は各自設定してください。
搬入・搬出は各自お願いします。

■展示期間 12/19~12/31 16時から21時まで点灯。

■審査 アート展に出展しているアーティスト等により審査。

■賞品 上位三名に「メトロこうべお買い物券」3万円分。その他。

■出展料 1人1作品につき、1000円

■申し込み受け付け
作品タイトルと説明(主な素材、大きさ)などを考えた上。
とにかく、期間が過ぎており、多少フレキシブルに運営されているので、世話人に確認して下さい。

■主催 神戸高速興業株式会社「メトロこうべ地下街」

■世話人 カフェ・イグレック 米澤清美

〒650-0027 神戸市中央区中町4-2-23 B-5 メトロこうべ内  カフェ・イグレック 米澤清美
TEL 078-341-6578


地下街の灯をテーマにしたアート展


地下街の空き店舗を利用したカフェと主人



カフェ内部



カメラつき携帯電話で神戸ルミナリエを撮影する人々。今まではこういう光景はなかった。







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最終更新日  2004.08.12 03:39:25
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