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テーマ:阪神大震災から9年(24)
カテゴリ:生きること、自然、そして、環境
朝から、晩まで会議づけでした。この数年、民間やら中小企業の仕事が多かったので、役所系の仕事をしていなかったので、慣れないせいか、少々疲れる。それぞれの持っている枠組みの中で動きつつ、どのように連結をしていくのかという、電子ブロックでラジオを作るために設計をするような会議が多い。
とはいいつつも、面白い、プロジェクトにいろいろ巻き込まれつつあるので、これに対してもワクワクしている面もある。 その一つに、阪神大震災の復興の技術を海外に紹介するというもののスタッフに入ることが内定した。 自分自身も、震災を経験しているが、今回の仕事で、住民ではない角度で、震災復興をみる機会が出来るというのは、願ってもないチャンスだ。しかも震災9年目の前日に決まるというのも・・・ 阪神大震災で蓄積されたノウハウはどのようなもので、それを、海外にどのように伝えていくか、ちょっとワクワクしていたりもする。 そうそう、1月17日というと、ロサンゼルス地震(ノースリッジ地震)から、丁度10年目になる。 このロサンゼルス地震は、都市型災害が特徴で、電気、ガス、水道、電話回線、道路などのライフラインが途絶えただけでなく、高速道路が何箇所も崩れて、救急、消火活動、復旧活動のほか、長期にわたって市民生活、経済活動などをマヒさせた。そして、コンピュータの被害も、生活にも影響を与えた。 これは、阪神大震災も同じである。 たった、一年のタイムラグで、対策を立てられなかったとはいうものの、ロサンゼルス地震でのノウハウは、阪神大震災で、全くといって生かされていなかったような気がする。 日本の多くの土木や建築関係の学者は、日本の高速道路は、落ちないと言い張っていたらしい。しかし、関西国際空港に合わせて作られた、最新の阪神高速湾岸線も、西宮市内で、出来て3.4年なのに、高速道路が落ち、数台の車が墜落し、何人も死者を出している。 ※この橋の映像は、あまり放送されていなかったし、マスコミでは、話題にならなかった。もしかして、報道規制が行われていたのかもしれない。 しかも、ロサンゼルスよりかなり前の、メキシコシチーの地震のノウハウさえも生かされていない。 メキシコシシチーの地震のとき、仮設住宅や復興住宅について、NGOを介し、住民と大家と行政が調整し、地域のコミュニティをなるべく潰さないように、復興の工事中に、仮設住宅や、復興住宅に引っ越させる方法を取った。 しかし、阪神大震災の時は、仮設住宅も、復興住宅も抽選。一見公正なのだが、地域のコミュニティは、崩壊し、最低50名が孤独死や自殺をした。 阪神大震災での失敗も、一つのノウハウにもなるのだが、当たり前のように行われたことにも、多くのノウハウが隠されているのようにも考えられる。このあたりが、どうだったのか、学術やら行政サイドとして、どのような感覚で見ていたかも含め、この仕事を通して、改めて、見る事ができたらと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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