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テーマ:今日のコーヒー(5066)
カテゴリ:食べものネタ
この4日ほど、金沢、神戸、大阪の喫茶店をいろいろ回った。
それぞれ、店毎に、それぞれの雰囲気を持っていて、それぞれ、落ち着いた雰囲気と美味しいコーヒーが待っているのが素晴らしい。 まず、1軒目。 金沢市の繁華街”片町”にある「ぼたん」だ。 ここは、昔、三島由紀夫、五木寛之などが通ったという。 私は、入り口近くの熱帯魚の水槽の裏側当たりに座る。 椅子に座ると、いきなり、妙に落ち着く。 コーヒー色をした、不思議な模様の壁に、谷村新司の来店時の写真が飾ってあるのが目に入る。 どこかオヤジ臭いが、ここでなら、何時間でも入れそうな雰囲気だ。 そして、コーヒーもさりげなくおいしい。ここでなら、誰にも邪魔されず。いろんな、読書や思索にはげむことができる。 次は、金沢の台所、近江町市場の近くにある「チャペック」である。店にはいると、右手に焙煎機が置いてある。 品の良いバーカウンターとテーブル席があるが、一番奥の、チャペックの絵が飾ってある席に着く。 このチャペックの絵は、楽団が食堂で大ゲンカをしているところを描いているが、湿度が高く、気温が低い、北陸の気候のために、曇った窓ガラス越しに見える、商売の街・近江町の年末にぎわいが重なって見えるのが妙に可笑しい。 ここでは、ウインナーコーヒーを戴く。 クリームとコーヒーのほろ苦さが、口の中で解ける。 ここで、コーヒー豆をゲット。 次に、神戸「にしむら珈琲」である。 ネスレ日本やUCCなど、大手コーヒーメーカーが本社を置く、コーヒーの街、神戸らしく、ここのブレンドコーヒーは、おいしい。 この店は、ブレンドされた豆をみて、ブレンドの考え方が違うと言うことがわかる。それは、煎りの浅い、コーヒー豆と、煎りの深いコーヒー豆を、バランスよく混ぜているのだ。 ここんところ流行っている、深煎りコーヒーは、それは、それで美味しいが、コーヒー豆の持っている酸味が損なわれる傾向がある。 コーヒーが嫌いな人は、コーヒーの酸味が嫌いだというが、コーヒー好きは、酸味が美味しいという。これは、普通の喫茶店などで出てくるコーヒーは、抽出してから、一度、どこかに置いておいて、出す前に加熱し、暖めたりする。そのために、コーヒーが酸化してまずくなるのだ。 しかし、ちゃんとしたコーヒーは、コーヒー豆のもっている、フルーティな酸味がするのだ。 ここのブレンドは、煎りの浅い豆を使い、コーヒーの酸味を出し、煎りの深いコーヒーを混ぜることで、香ばしさを補強するというような感じで、ブレンドならではの、コーヒーのおいしさの追求がなされているように感じた。 ちなみに、ケーキもうまかった。 ここでも、コーヒー豆をゲット。 次に、大阪・千日前の「丸福」へ行く。 ここのコーヒーは、とにかく、ストロング。 濃厚な中にも、まろやかさ、なめらかさがある。 とにかく、とろけてしまう。 ここでは、チーズトーストを戴く。 山形の食パンを2センチ少しの分厚さに切り、チーズを載せ、きつね色に焦げ目が付くぐらいに焼き上げたものだ。 出てきたとたん、こいつは、おいしいと直感できた。 味は、大人のコーヒーに合った、大人の味だ。 くー。おいしい。 んなことで、純喫茶三昧な4日間だった。 おまけに・・・ 大阪の台所、黒門市場の南端近くの角にある「ニューダルニー」で、カレーのルーを仕入れる。 金沢の近江町の「チャペック」しかり、市場の近くに、おいしい、名店があるというものだ。 ここのカレーは、高級なカレーというより、妙に黄色い日本独特の大衆的なカレーである。 ビニール袋に、ぎゅうぎゅうに、まるで、ハムのように詰められてはいるが、中に、ちゃんと、牛肉の塊が入っているのが、素晴らしい。大衆の味とはいえども、ちゃんとした、ビーフカレーなのだ。 大阪、日本橋に寄るときは、是非、購入してみたい。 ちなみに、大阪の街を、久々に歩いて気が付いたのだが、大阪には、カレーを売りにしている店が多く、商店街を歩くと、どこかで、カレーの臭いがする。 大阪は、たこ焼きや、お好み焼きなどの、「コナモン」の街だというイメージや、大阪は「うどん」だというイメージがあるが、実は、カレーの街なのかも知れない。 ということで、お土産に買ってきた、ニューダルニーのカレーを食った後に、金沢と神戸で買ってきた名店のコーヒー豆を挽いて、コーヒーを飲む。 うーむ。贅沢。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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