2005/07/21(木)11:44
経営って言葉は仏教用語だったそうだ
「経営」って、言葉が、仏教用語だったって、知ってましたか?
私も、最近知ったのですが。とても、奥深い言葉だったのです。
「経営」は、仏教用語といっても、インドから伝わった言葉ではなく、禅寺から生まれた言葉だそうです。
禅寺で、大きな法要を行うとき、その運営が、スムーズに行くようにしたり、プロジェクトが大きいので、それを苦労して、成し遂げる様子のことを「経営」と言ったそうです。
そして、「経営」の「経」は、地図の「緯度」や「経度」という言葉の「経」と同じく、布を織るときの、縦糸の事を言い。縦に筋がきっちりと通っている事を指しているそうだ。
縦に筋が通っているといっても、命令系統が上から下に行くという意味ではなく、人としての筋道を通しているかということなのだそうだ。
ここんところ、CSR(企業の社会的責任)という言葉がありますが。ちゃんと経営をしていれば、いまさらCSR(企業の社会的責任)なんて言う必要がないのです。
英語で、経営を management や administration なんて書きますが。道具として使うことであったり、支配という階層の上に立つということを言っているだけで。そこには、経営という言葉に隠された、筋を通すという概念は感じられません。だからこそ、CSR(企業の社会的責任)なんて言う言葉が必要になるんです。
ここんところずっと、いろんな企業が、人の道をはずし、社会的信頼を落とすような事をしている様子が、新聞などで報道されない日がありません。
最近では、アスベストの問題なんかもそうですし。企業の個人情報の漏洩の問題などもそうです。
おそらく、本来の経営という言葉の意味が、どこかに行ってしまって、人を単なる道具として扱ったり、支配するという意味になってしまっているから、人の道をはずした経営が行われるのでしょうか。
☆普段使われている言葉の中にある仏教語について書かれた本☆