2007/02/11(日)12:25
タイのお坊さんと山登り
カンチャナブリのスワンタラナーラーム寺も2日目。昨日のアチャンへのインタビュー、そして、明朝の托鉢の撮影の合間の一日となる。
朝8時からの一日一回の食事の後、お寺に使えている方から、約3時間だから山に登らないかとの誘いをうける。
そんなことで、山登りに挑戦することとなった。
最初は、お寺に使えている方との山登りかと思っていたのだが、どうもお坊さんの一行と一緒に山登りをするらしく、お坊さんについていく。
大きな木の下で他のお坊さんと合流
タイの仏教では、日本の座禅とは違い、歩く瞑想が主体なのだそうだ。
だから、お坊さんは、とにかく歩く。
いまは、国によって規制され今は100名ぐらいに減っているが、タイ国内を歩き回り瞑想を続けるお坊さんがいるそうです。
旅するお坊さんは、朝、お寺を出て、托鉢に出かけたままそのまま、とにかく歩いていくのだそうです。そして、お寺にたどり着いたら、そこで宿をとり、夜中3時からお経を唱えたりしてから、また托鉢に出て、次の寺に行くという生活なのだそうです。
寺にたどり着けないときは、バス停などに泊まるのだそうです。
さて、山登りの方ですが。
最初は普通の道だったのですが、そのうち、竹藪だったり、獣道になってくる。
タイの登山ルートは、雨期、乾期の差がはげしいために、日本のように沢を伝って登るルートが設定されていない。とにかく、お坊さんについていくだけだ。
傾斜がだんだんきつくなる。
乾期と言うこともあり、山火事の跡の上をあるく。
足は墨で真っ黒になる。
とにかく、お坊さんは、急な崖も、すごいスピードで登っていく。
あまりに竹が生い茂りすぎ、途中、その隊のアチャン(リーダー)を探す一幕も。
そうすると、先で休憩して待ってくれています。
こちらは、瞑想の基本である呼吸を意識しないと、足が酸欠になってしまう。
登山もおそらく、呼吸の訓練とか荒行のたぐいのものなのかもしれない。
それにしても、お坊さんには驚かされることばかりだ。
裸足で登山をするお坊さんが多いことだ。
托鉢も裸足で行うけど、お坊さんの足の裏はどうなっているのだろうか。
タイ国内で対抗しようとおもったら、裸足で焼けた砂浜を平気で歩くビーチボーイぐらいかもしれない。
それにしても、いつまでたっても、たどり着かない。
すでに3時間ちかく経っている。
どうも、3時間で登れるというのは、往復ではなく、登りだけの話だったようだ。
なんとなく、騙された気がする。
垂直に切り立った崖の手前に、目標地点があった。
ここには鍾乳洞があったのだ。
最初は山頂までいくのかと思ったけど、垂直の崖を見ると、ここが到達地点だと納得がいく。
この素晴らしい洞窟を見ると、いままでの疲れが取れるし。
往復三時間だとか、片道三時間だとかいう話は関係が無くなってしまう。
しばらく休憩してから下山だ。
お坊さんはまたもやすごいスピードで山を下りていく。
でも、さすがにお坊さんでも危険なポイントもある。
こちらは、ずり落ちたりしながら、どうにか山を下りる。
ある程度降りたところで、足が酸欠になり、ゆっくりと山道を下る。
日没が近づいてきた。
動かない足を引きずって、気合いで、車の通れる道にたどり着いた。
そのとき、先に下りたお坊さんが、車を呼んできてくれて、わたしたちを積んで寺に戻ることに。
それにしても・・・・
水分をきっちりとっておくと、昼食をとらなくても、朝の食事一回だけで大丈夫だということです。
山登りを通して、呼吸だけでなく、食事のあり方なんかも、気づくものがあった気がします。
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