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2015年09月22日
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 宇宙飛行士の星出彰彦さんが国際宇宙ステーションで育てたメダカを調べた結果、微小重力では骨を溶かす「破骨細胞」が活性化していることが分かったと、東京工業大のチームが英科学誌に21日発表した。

 宇宙に長期滞在すると骨密度が減る現象が知られており、原因の一つの可能性がある。高齢化に伴う骨粗しょう症の解明にも役立ちそうだ。

 チームは、骨をつくる細胞と破骨細胞を蛍光色で見分けられるよう遺伝子操作したメダカを開発。ロシアのソユーズ宇宙船でステーションに運び、2012年10月から2カ月、星出さんらが日本実験棟きぼうにある特殊な飼育装置で育てた。

 星出さんが帰還時に持ち帰ったメダカなどを詳しく調べると、破骨細胞の体積が増えて骨を分解する働きが高まり、メダカの喉の奥にある骨の量が減少していた。

 破骨細胞は健康な人の体にもあり、新たにつくられる骨とバランスを取りながら古い骨を分解する役目を担っている。

 ステーションに滞在する飛行士は、薬を飲みながら運動を続けて骨が減らないようにしている。ただ米航空宇宙局(NASA)は将来、年単位の期間を要する火星有人飛行を構想中。今回のメダカ実験が火星飛行士の健康維持に役立つとの期待もある。

【記事全文】2015年9月21日 日本経済新聞
 骨溶かす細胞、宇宙で活性化 「きぼう」実験で判明 東工大チームが発表













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Last updated  2015年09月22日 09時41分15秒
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