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テーマ:ニュース(99464)
カテゴリ:ペット・動物
米アリゾナ州立大学のクライブ・ワイン氏、オランダ、ユトレヒト大学のネイディーン・チェルシニ氏、米テキサス工科大学のネイサン・ホール氏の3氏は、大学生51人に月齢の異なる子イヌたちの写真を見せ、それぞれの魅力を評価してもらった。子イヌたちの月齢は生後0週〜7カ月。犬種はジャック・ラッセル・テリア、イタリアン・コルソ・ドッグ、ホワイト・シェパード・ドッグという人気の3種に絞った。
被験者たちは子イヌの「かわいさ」ではなく「魅力」を評価するよう求められた。ワイン氏はナショナル ジオグラフィックの取材に対し、「中立性を保つためです」と説明した。「幼さばかりに注目してほしくありませんでした」 研究チームは、生後2〜3カ月の子イヌが最も高く評価されると予想していた。子イヌはこの時期に母親から離れ、別の保護者を見つけなければならないためだ。結果は予想通りだった。 最も魅力的と評価された時期は個体によって異なるが、すべての子イヌが生後6〜8週に収まっていた。ジャック・ラッセル・テリアは生後7.7週、イタリアン・コルソ・ドッグは6.3週、ホワイト・シェパード・ドッグは8.3週がピークだった。 人と動物の相互作用を研究する米ウェスタンカロライナ大学のハロルド・ヘルツォーク氏は自身の研究ブログで、「素晴らしい」研究だが、工夫の余地はあると指摘している。 ■「かわいくなければ死ぬということ」 母親に捨てられた子イヌたちは、人の心をつかむ際には互いに競合するため、生後約6〜11週で最も魅力的になるよう進化してきたはずだ。子イヌたちはこのころに乳離れし、親元を離れる。 「クライブ(ワイン氏)の主張は、かわいくなければ死ぬということです」とヘルツォークも述べている。 対象がどのような生き物であれ、人が特に魅力的と感じる特徴がいくつかある。前を向いた大きな目、よちよち歩きの不安定な四肢、丸く柔らかい体。体に対して頭が大きい生き物に引かれる傾向もある。こうした反応は、人が進化によって獲得したものだ。 これらの特徴は「ベビースキーマ」と呼ばれる。人の赤ん坊にも見られ、生存に必要なものだ。 これらの特徴を目にすると、脳の意思決定を司る部位が活性化され、赤ん坊を守り、育てなければならないと感じる。同時に、脳の快楽中枢からドーパミンが放出される。脳は2つの反応によって、赤ん坊を守りたいと感じさせ、その報酬を与えているのだ。そうして保護者を得ることで、ベビースキーマに反応を示す親とその特徴をもつ赤ん坊が生き延びる。 今回の研究では、本物のイヌではなくイヌの写真が使用されたが、ヘルツォーク氏は現実世界でも同様の結果になるのではないかと考えている。米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の研究者アラン・フライドルンド氏とメリッサ・マクドナルド氏は1998年、ゴールデン・レトリバーのゴールディーを連れてキャンパスを歩き回り、学生たちの反応を見る実験を行った。ゴールディーが生後10週のときに実験を開始し、5カ月にわたって続けた。当初、ゴールディーは多くの学生を引きつけたが、生後33週を迎えるまでに、ゴールディーのかわいさはピークに達し、学生たちの愛情は薄れていった。 【記事全文】2018年5月21日 犬のいちばんかわいい時期が判明、最新研究
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Last updated
2018年05月22日 09時38分21秒
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