脳卒中予防十カ条　脳卒中は夏から注意

2018年06月03日

カテゴリ：体力・健康

　みなさんは「脳卒中週間」をご存じでしょうか。日本脳卒中協会が、脳卒中に対する知識を広め、一般市民の脳卒中に関する理解を高めることを目的に平成１４年から毎年、５月２５～３１日を脳卒中週間と定めました。なぜ、この期間が選ばれたのかというと、脳卒中のうち７５％を占める脳梗塞が春に少なく、６～８月に増加するため、脳卒中は夏から気をつけなくてはいけないということを警告するために、直前である５月の終わりに決まったとのことです。脳卒中の死亡者数は年間１２万人を超え、寝たきりの原因の第１位を占めています。

　脳卒中になると、患者だけでなく家族も大変です。まず、脳卒中によって運動障害である手足のまひや言語障害を発症すると、長期のリハビリテーションを必要とするため、入院期間も長くなります。入院費、およびその後の外来通院費、薬剤費などの医療費は当然ですが、通所、訪問介護やリハビリテーション、介護用品購入費用などの介護費もかかります。また、その介護のために家族が仕事をやめなければいけなくなることもあります。介護のために離職した人は年間１０万人を超え、その８割は女性です。

　脳卒中には、血管が詰まる脳梗塞と、血管が破れる脳出血、くも膜下出血があります。脳卒中の最大の原因は高血圧です。まず家庭用の血圧計を使って普段の血圧をチェックしましょう。できるだけ同じ条件で測定し、毎日記録すると、よいです。

　また、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病は徐々に動脈硬化を進行させ、ある日突然、血管の閉塞や破綻を起こし、脳卒中になります。このように、食べ過ぎ、飲み過ぎ、喫煙、運動不足などを長年積み重ねた結果が脳卒中です。脳卒中を予防するための十カ条が脳卒中協会から提唱されていますので、以下に紹介します。

　（１）　手始めに　高血圧から　治しましょう

　（２）　糖尿病　放っておいたら　悔い残る

　（３）　不整脈　見つかり次第　すぐ受診

　（４）　予防には　たばこを止める　意志を持て

　（５）　アルコール　控えめは薬　過ぎれば毒

　（６）　高すぎる　コレステロールも　見逃すな

　（７）　お食事の　塩分・脂肪　控えめに

　（８）　体力に　合った運動　続けよう

　（９）　万病の　引き金になる　太りすぎ

　（１０）　脳卒中　起きたらすぐに　病院へ

　寝たきりにならないように、脳卒中を予防するため、今日から取り組みましょう。

【記事全文】2018年6月3日
　脳卒中予防十カ条　寝たきりにならないように

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Last updated 2018年06月03日 09時25分07秒
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