ネコの舌が掃除機に…バイオミミクリー(生物模倣)
動物や昆虫などの形態、特性にヒントを得て家電製品や素材の機能を高める技術「バイオミミクリー(生物模倣)」が広がっている。優れた特徴を人間に「まね」されたのは、ネコ、アホウドリ、カタツムリなど。一体どこに、生き物たちからの恩恵が組み込まれているのか。 シャープが昨年10月に発売した新型掃除機「EC-WX300/VX300」(市場想定価格7万5000~9万円)は、ネコの舌の特徴をまねた機能を取り入れた。吸い込んだほこりなどのゴミを圧縮する回転羽根の表面に、ざらざらしたネコの舌のように幅1ミリ程度のとげ状の突起が並ぶ。これがほこりなどを絡め合わせゴミを10分の1に圧縮し、ゴミ捨ての手間を省く仕組みだ。開発した大塚雅生(まさき)・主任研究員(41)が注目したのは、毛繕いをするネコが舌で絡め取った毛玉を飲み込み、吐き捨てる習性。「毛玉をまとめて捨てる点が製品にマッチした」 シャープは約3年前、エアコンの室外機にアホウドリやイヌワシの羽の形をまねたファンを導入し、バイオミミクリーを実用化。回転効率が4割も改善したという。大塚さんは「それまでは航空工学を応用していたが自然で何億年も進化を重ねた生物に学ぶべき点が多かった」と振り返る。 他にも同社は、エアコン本体のファンにトンボの羽、洗濯機の水流を作る部分にイルカの尾びれなどを応用している。 リクシルは約10年前(当時の社名はINAX)、カタツムリの殻の表面に幅数百ナノメートル(1ナノは10億分の1)の溝が何本も並び、そこにたまった水が油をはじいて汚れを付きにくくしていることを発見した。この仕組みを活用し、建物の外壁の表面にナノレベルの薄い水の膜を張る技術「ナノ親水」を開発した。同社は「メンテナンスに手間がかからない」と胸を張る。 三菱レイヨンは、虫のガの目の構造をまねたフィルムの大量生産に成功した。夜行性のガの目の中には数百ナノメートルの規則的な突起が並び、光を屈折させて反射を防いでいる。この突起を再現したフィルムを液晶テレビや携帯電話などの画面に張れば、光が反射しにくく、見やすくなるという。 神崎亮平・東京大先端科学技術研究センター教授(54)=神経行動学=は、昆虫がにおいを感知して行動する仕組みを研究。それを発展させ、「鼻」の役割をする高性能の小型センサーと「脳」に当たるコンピューターを組み合わせ、においの発生源や性質を調べるシステムの開発に取り組んでいる。実用化されれば、警察犬の代わりに行方不明者を捜す装置などに応用できるという。身近な生き物を観察し、自然の創造物をまねることの効果は大きそうだ。【記事全文】2012年1月14日 毎日新聞 バイオミミクリー:ネコの舌が掃除機に…動物や昆虫ヒント【送料無料】自然と生体に学ぶバイオミミクリ-価格:3,360円(税込、送料別)シャープ プラズマクラスターサイクロン掃除機 EC-WX300-B メタリックブラック 【新品】【在庫...価格:47,775円(税込、送料別)★☆【送料無料】≪別途延長保証/工事承っております≫☆★SHARP/シャープ ルームエアコン CS-2...価格:166,200円(税込、送料込) ☆楽天スーパーポイント大量入手のチャンス!☆楽天トップへこのブログのトップへ