代表百姓の日記

2006/08/14(月)07:27

「儲ける」ということ

起業(13)

前日に、儲け度外視といったことを書きました。 ですが、私は儲け否定派ではありません。 私の付き合ってきた起業家たちは、わりと儲けることをイヤがります。 かなり社会派なヤツラばかりです。 でも、少し考えれば解るはずです。 儲けること自体は、絶対に悪ではありません。 何故なら、儲けることで世界が平和になったりすることもありますから。 例えばです。 世の中に何故戦争があったのでしょうか? 先の大戦までは、国益と領土が直結してました。 土地を持つこと自体が利益に繋がってた時代ですから、そりゃあもう領土は欲しい。 勢い、利益のために戦争だってしちゃってたわけです。 でも今、領土のために戦争をする必要があるでしょうか? ありません。 これだけ貿易のシステムが正常になってくれば、もう領土(土地)なんて争うほどの価値はないわけです。 対等に貿易すれば良いだけのことで。 (イスラエルを火種とした)中東は領土戦争じゃないか!? と言われるかも知れませんが、あれは領土問題ではなく宗教問題です。 では、今の戦争(テロや内戦を含む)は、何故に起きているのでしょうか? 一見すると宗教や主義主張の違いが原因のように見えます。 でも、戦争までする理由はホントはそうじゃない。 大半は、貧困や格差に起因するものです。 アル○イーダも、イスラム教原理主義を貫こうとしてるように見えますが、本来イスラム教はキリスト教と戦う宗教ではないんです。 逆に、キリスト教(イエス)はイスラム教(モハメット)を認めませんが、イスラム教(モハメット)はキリスト教(イエス)を、少なくとも存在自体は認めている。 原理主義者であっても、いや、あればあるほど、認めざるを得ないはずです。 ですから、今モンダイになってるテロは、宗教問題じゃない。 貧困のモンダイですよ。 富を得、威張ってる欧米諸国が気に入らないだけ。 ですから、儲かった国がきちんと儲かってない国に投資や還元や援助をすることで解決できることは少なくないはずです。 儲けたって、いや儲けること自体が、その使い方を誤らなければ世界を平和にすることだってできるんですよね。 儲けることは、良いことなんだと思います。 社会に貢献したいと思えば、むしろ儲けるべき。 で、ハナシは戻りますが。 私は儲けることを否定してるのではなく、儲けが目的になると悲しすぎる。そう思ってるだけなんです。 儲かりそうだからやる! なんて思ったら、絶対に長持ちしませんよ。儲かりませんから(笑) 私は、自慢じゃぁありませんが、持ってるものは全部捨てました。 安定した職業も、老後に約束されるであろう暮らしも、エリート視してくれる周囲の目も、わずかばかりの蓄えも。 だから、儲けを目的には、もう生きられません。 残されたのは、命だけですから。 命を賭けるのが、儲けじゃぁ・・・・悲しくて死ねませんよ(笑) 1個しかない命賭ける価値があるのは、社会と郷土への貢献だと思ってます。 もちろん、いつか儲けますよ。 世界を平和にするくらいの勢いで儲けるつもりです。 我が愛する起業家たちにも、皆そう思って欲しいと思います。 んが、それは目標にはなっても目的にはなり得ない。 儲け度外視ってのは、個人的には、そういう想いです。 そんだけです。

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