Dog photography and Essay

2019/10/16(水)12:45

「枕草子(まくらのそうし)」を研鑽-40

エッセイ(1832)

「物知り顔で教えるようなことを言う」 「Dog photography and Essay」では、 愛犬ホープと歩いた道と「愛犬もも」との物語を公開してます。 ぎしぎしと鳴る牛車に乗り出歩く人は、耳が聞こえないのかと酷く 憎く思う。じぶんが乗っている時は、その車の持ち主さえ憎らしい。 また、話をしてる時に、出しゃばって、じぶん一人先回りする者。 すべて出しゃばりは子供も大人もひどく憎い。 ちょっと遊びに来た子供や幼児に目をかけ可愛がりおもしろい物を 与えるうちに慣れるのはいいが、いつもやって来て座り込んで 道具を散らかしてしまうのは、ひどく憎い。 家でも宮仕えしている所でも、会わないことにしようと思う人が来たので 寝たふりをしているのを、私の従者が、起こしに寄って来て寝坊だと 思っているような顔つきで揺すったのは、ひどく憎らしい。 新しく仕えた人が古い人をさしおいて、物知り顔で教えるようなことを言い 世話を焼いているのは、ひどく憎い。今の恋人が、以前に関係した女のことを 誉めたりするのも、随分前のことでも、やはり憎らしい。ましてその関係が 今のことなら、その憎らしさは思いのほか強くなる。

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