2021/06/21(月)20:01
「枕草子(まくらのそうし)」を研鑽-353
「自分だけが知っているという顔つき」
「Dog photography and Essay」では、
「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。
中将は参内して、自分だけがよく知っているという顔つきで、それでは
試してみましょうと言って、人と一緒に行って投げ入れて先になって
流れる方にしるしを付けて送ったところ、本当にそのようになった。
二尺程の蛇の、全く同じ長さなのを、これはどちらが、雄か、雌かと
言って唐から帝に奉った。これもまた、誰も見分けがつかない。例によって
中将が親の所に行って尋ねると、二匹を並べ、尾の方に細い若枝を
近づけても尾が動かないのを、雌だと思えと言った。
これをすぐ、内裏の中でその通りにしたところ、本当に一匹は動かず、一匹は
動かしたので、また、その通りのしるしをつけて送られた。その後しばらく
経ってから、七曲がりに曲がりくねった玉の、中に穴が通っていて
左右に穴の口が開いている小さいのを送ってきた。
(舌で体温調整している。舌がだらりと垂れ下がると熱中症の危険性)