2021/11/22(月)18:45
のどかな春の日であるのに
「どうして花は散っていくの」
「Dog photography and Essay」では、
「愛犬もも」と百人一首の和歌の研鑽を公開してます。
033 紀友則(きのとものり)
生没年不明平安中期。紀貫之の従弟または甥。少内記、大内記を歴任。
三十六歌仙の一人。古今集の選者だったが古今集が完成する前に他界。
原文
久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ
ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しづこころなく はなのちるらむ
現代訳
こんなにも日の光が降りそそいでいるのどかな春の日であるのに、
どうして落着いた心もなく、花は散っていくのだろうか。