Dog photography and Essay

2022/05/18(水)10:51

誰にも分からないように貴方を想っている

和泉式部日記(148)

「わたしが手枕の袖を忘れた」 「Dog photography and Essay」では、 「愛犬もも」と「和泉式部日記」の研鑽を公開してます。 女(和泉式部)が、 人知れず 心にかけて しのぶるを 忘るとや思ふ 手枕の袖 誰にもわからないようにあなたのことを想っているのにそんなわたしが 手枕の袖を忘れたと思っていらっしゃるのですかと申し上げる。 宮さまから、 もの言はで やみなましかば かけてだに 思ひ出でましや 手枕の袖 わたしが手枕の袖と言わなかったら あなたはけっして 思い出されなかったでしょう) こうしてその後二、三日、宮さまからなんのお便りもくださらない。 頼りにできそうにおっしゃったことも、どうなってしまったのかと 思い続けると、眠ることもできない。

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