2022/08/10(水)16:22
恋に苦しみ物思いゆく末を嘆いていると
「私の身から彷徨い出た魂のよう」
「Dog photography and Essay」では、
「愛犬もも」と「和泉式部集」の研鑽を公開してます。
もの思へば 沢の蛍も わが身より あくがれいづる 魂かとぞみる
恋に苦しみ物思いゆく末を嘆いていると、乱れ飛ぶ蛍が
私の身から彷徨い出た魂のような気がします。
いまさらに 霞の閉づる 白河の 関を強ひては 尋ぬべしやは
[公任集]
いまさら霞が閉ざしている白河の別荘をわざわざ訪ねなくてもいいのに
逝く春の とめまほしきに 白河の 関をこえぬる 身ともなるかな
過ぎてゆく春が惜しいので つい白河の関を越えてしまったのです