2023/02/23(木)14:41
紫式部日記 身分の高い女房たちも毎日清涼殿に上がる
「帝が頭上に餅をのせる」
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「愛犬もも」と「紫式部日記」の研鑽を公開してます。
若宮たちの御戴餅(いただきもちい)―寛弘七年正月
今年は正月三日まで、若宮たちの敦成(あつひら)親王、敦良(あつなが)親王の
御戴餅(いただきもちい/幼児の前途を祝福し寿詞を唱え幼児の頭に餅を戴かせる)
その儀式の為に毎日清涼殿に上がり、そのお供に身分の高い女房たちも参上する。
左衛門の督(かみ)(藤原頼通十九歳)が抱かれて、殿が、お餅を取りついで、
帝(一条天皇)に差し上げられる。二間の東の戸に向かって、帝が若宮たちの
頭上にお餅をおのせなさる。
若宮たちが抱かれて帝の前に参上したり退下したりする儀式は、見物であるが、
母宮さまはおのぼりにならなかった。今年の元日は、御薬の儀の陪膳役は
宰相の君で、例の衣装の色合など格別で、実に素晴らしい。