Dog photography and Essay

2024/04/30(火)10:20

源氏物語の紫式部日記99 中宮付きの女房たちは若い人は長押の下手に

平安時代の随筆 紫式部日記(129)

〔99〕心の中では際限もなく物思いを続ける 「Dog photography and Essay」では、 「愛犬もも」と「源氏物語の紫式部日記」の研鑽を公開してます。 橘(たちばな)の三位の君をはじめとして、典(ないしの)侍(すけ)たちも大勢参上し、中宮付きの女房たちは、若い人々は廂の長押の下手に、東の廂と母屋の間の南側の襖を取り外して御簾をかけてある所に、上臈の女房たちは座っていた。御帳台の東側の隙がわずかにあいてる所に、大納言の君や小少将の君が座っていらっしゃる、そこにわたしは訪ねていって祝宴を拝見する。   帝は、平敷のご座所につかれ、御食膳が差し上げられ並べられた。お膳の調度や、飾りつけの様子は、言いようがないほど立派である。縁側には、北向きに西の方を上座にして、公卿たちは、左・右・内の大臣たち、東宮の傅(ふ)、中宮の大夫、四条の大納言と並び、それより下座は見ることができなかった。   管弦の遊びが催される。殿上人は、こちらの東の対の東南にあたる廊に伺候している。地下(じげ)の席は決まっている。景斉(かげまさ)の朝臣(あそん)(藤原景斉)、惟風(これかぜ)の朝臣(藤原景斉)、行義(ゆきよし)(平行義)、遠理(とおまさ)(藤原行義)などというような人がいた。殿上では、四条の大納言が拍子をとり、頭の弁が琵琶、琴は□(不明)、左の宰相の中将が笙(しょう)の笛ということである。

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