Dog photography and Essay

2024/09/02(月)10:20

源氏物語〔5帖若紫 24〕

紫式部と源氏物語(152)

源氏物語〔5帖若紫 24〕 「Dog photography and Essay」では、 「愛犬もも」と「源氏物語5帖若紫の研鑽」を公開してます。 源氏が幼い姫君(後の紫の上)を彼のもとへ引き取ろうと思い悩みながら源氏の心情や社会的な背景が緊張感をもって描いている。少納言たちは源氏の行動に対して戸惑いと懸念を抱いている。源氏が幼い姫君を連れ去ろうとすることで、彼女の将来や運命が大きく変わることを心配していた。少納言が、どうしたらいいのと躊躇しているところや、姫君が泣き出した場面から、彼らがどれほど不安に感じているかが伝わってくる。源氏は、姫君を彼のもとへ引き取ることを決めて行動しますが、その過程で周囲の反対や懸念を押し切ります。彼が姫君を連れ出そうとするとき、少納言が止められず、ただ従うしかない様子が描かれ、また、源氏は姫君に対して優しく接し、彼女の恐れや不安を和らげようとするが、その行動は源氏の意志の強さや、姫君に対する特別な思いを表している。 この姫君を連れて行こうと決めたが、源氏の行動が周囲にどのような影響を与えるかという社会的な背景が描かれ、少納言が、宮が自分をどうお責めになるだろうと心配するところは、源氏が権力者であり、その行動が他者に対してどれだけ影響力を持つかを示している。このような社会的な力関係が、この物語全体に緊張感を与えている。姫君の心理も詳細に描かれ、突然の出来事に驚き、不安を感じている様子が、恐ろしく思うとか、震えが出るといった描写で表されている。しかし、姫君は泣くことをこらえ、源氏の言葉に従うしかない状況に置かれている。 源氏と姫君の関係を通して、源氏と姫君の関係がどのように始まったのかが分かるところである。源氏は姫君に対して優しさを見せながらも、彼女を自分の手元に置くことで運命を決定づけようとしていた。 姫君と源氏の関係は、物語が進むにつれ、さらに深まっていき、源氏物語の中でも緊張感と心理描写が豊かな部分で、少納言たちの不安や、源氏の強い意志、姫君の幼い心情が描かれ、物語全体に重要な影響を与える出来事が描かれている。この部分を理解することで、物語の中での登場人物たちの関係性や、源氏の行動がもたらす影響について深く考えることができる。源氏は二、三日御所へも出ずにこの姫君を懐けるのに一所懸命、手本帳に綴じさせるつもりの字や絵を色々と書いて見せたりしていた。源氏は、姫君のことをまだよく知らないにもかかわらず、彼女を見たときに自然と心が引きつけられると感じて、その感情を、武蔵野に生える紫草に例えている。武蔵野という地名を聞くだけで、その野原に紫草が咲き誇る様子を思い浮かべ、自然と心が動かされるように、姫君の姿に強く引きつけられる。

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