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紅子08@ Re:源氏物語〔26帖常夏 7〕(05/24) New! おはようございます！いつもありがとうご…

ヴェルデ0205@ Re:源氏物語〔26帖常夏 7〕(05/24) New! こんばんは。肌寒い日が続きますが明日は…

みぶ〜た@ Re:源氏物語〔26帖常夏 7〕(05/24) New! 今晩は足が良くなると良いですね。お大…

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2025.03.13

源氏物語〔21帖乙女25〕

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テーマ：フォトライフ(4986)

カテゴリ：紫式部と源氏物語

源氏物語〔21帖乙女25〕

「Dog photography and Essay」では、
「愛犬もも」と「源氏物語21帖乙女 (おとめ) の研鑽」を公開してます。

突然のことに舞姫は戸惑い、若々しく美しい声であるとは思いながらも、誰なのか見当がつかず、ただ不思議そうにしていた。そのとき、化粧を直しに世話役の女房たちが騒がしく部屋へ入ってきたため、若君は残念に思いながら静かに立ち去った。浅葱の袍を着るのが嫌で、若君はこれまで御所へ行くことも避けていたが、五節を機に、好みの色の直衣を許され、宮中への出入りができるようになった。その夜から御所へも行くようになり、小柄ながらも美しい少年は、若公達らしく御所の中を遊び歩いた。帝をはじめ、多くの人々が若君を愛し、ほかには類のないほどの寵愛を受けることになった。

五節の舞い姫がそろって御所へ入る儀式では、どの舞い姫も精一杯の盛装を凝らしていたが、ひときわ美しいと評判になったのは、源氏の舞い姫と大納言の舞い姫だった。若い役人たちもこの二人を称賛したが、実際に見ても、どちらも非常に美しかったものの、落ち着いた気品のある美しさでは源氏の舞い姫が勝っており、大納言の舞い姫はやや及ばなかったようである。五節の舞い姫という格式ある役柄にふさわしい品格を持ちつつも、現代的な洗練された美しさを備えていたことが、人々の称賛を集めた理由だった。例年の舞い姫よりも少し年長で、前々から期待されていた通りの優雅な舞い姫たちだった。

源氏も参内して舞を見守りながら、五節の舞い姫の少女に目を留め、かつての自分の記憶が蘇ってきた。辰の日の夕方、大弐の五節へ手紙を書いた。その内容は想像に難くない。少女子も神さびぬらし天つ袖ふるき世の友よはひ経ぬれば　五節という行事が続いてきた長い年月を思い、物哀れな気持ちになったことを、源氏は昔の自分に宛てて書き記したのだった。これほどの些細なことを喜びとしなければならない自分の境遇を思うと、寂しさもひとしおだった。かけて言はば今日のこととぞ思ほゆる日かげの霜の袖にとけしも　新嘗祭の小忌の青摺りを模様にした、趣のある紙に、美しい濃淡の筆致で書かれた漢字混じりの手紙だった。大弐の五節のような身分の女性にはぴったりの、品のある返事が返ってきた。

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Last updated 2025.03.13 11:40:10
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