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みぶ〜た@ Re:源氏物語〔23帖初音7〕(04/18) New! こんにちは源氏は優しいですね。今日…

和活喜@ Re:源氏物語〔23帖初音7〕(04/18) New! 　こんにちは。金曜日です。福岡宗像は晴…

wna@ Re:源氏物語〔23帖初音6〕(04/17) New! こんにちは。寒暖差の激しい昨今ですよ…

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2025.03.15

源氏物語〔21帖乙女27〕

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テーマ：フォトライフ(4950)

カテゴリ：紫式部と源氏物語

源氏物語〔21帖乙女27〕

「Dog photography and Essay」では、
「愛犬もも」と「源氏物語21帖乙女 (おとめ) の研鑽」を公開してます。

私もよく顔なんか見ることはできない。男の兄弟だからと、あまりそばへ寄せてくれないもの。それなのに、あなたなどにお見せすることなんて、できるわけがないと言うと、「じゃあ、手紙でも持って行ってくれ」と、若君は惟光の子に手紙を渡した。これまでもこんな役をしては、いつも家庭で叱られていたので迷惑に思うのだが、若君が気の毒で、しぶしぶ家へ持って帰った。五節は年よりもませていたのか、若君の手紙をうれしく思った。緑色の薄様の美しい重ね紙に、まだ子供らしいが、よい将来を感じさせる字で、感じよく書かれていた。日かげにもしるかりけめや少女子が天の羽袖にかけし心は

姉と弟がこの手紙をいっしょに読んでいるところへ、思いがけなく父の惟光大人が出てきた。隠してしまうこともまた恐ろしくてできず、若い姉弟はただ立ち尽くした。「それは、誰の手紙だ？」父が手に取るのを見て、姉も弟も赤くなった。「よくない使いをしたな」叱られて、逃げようとする弟を呼び止めて、「誰から頼まれた？」と惟光が尋ねた。「殿様の若君が、ぜひって言うものだから」と答えると、惟光は今まで怒っていた様子だったのに、急に笑顔になり、「何というかわいいいたずらだろう。お前などは同い年で、まだまったくの子供じゃないか」と感心した様子で言った。

そして、その手紙を妻にも見せた。「こうした貴公子に愛してもらえるなら、ただの女官のお勤めをさせるより、そのほうへ上げてしまいたいくらいだ。殿様のご性格を見ると、恋愛関係を作った以上、ご自身のほうから相手を捨てることは絶対にないようだ。私も明石の入道になるかな」などと惟光は言っていたが、子供たちは立ち去ってしまった。若君は雲井の雁へ手紙を送ることもできなかった。二つの恋をしていたが、一つの重いほうのことばかりが心にかかり、時間が経てば経つほど恋しくなり、目の前を去らない面影の主に、もう一度逢うこともできないかとばかり嘆いていた。

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Last updated 2025.03.15 11:40:10
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