4951966
HOME \| DIARY \| PROFILE	【フォローする】【ログイン】

Dog photography and Essay

【毎日開催】

15記事にいいね！で1ポイント

10秒滞在

いいね! --/--

次の日記を探す

おめでとうございます！
ミッションを達成しました。

※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。

Profile

USM1

フォローする

Comments

Pearun@ Re:源氏物語〔24帖胡蝶8〕(04/30) New! >>朝9時半に総合病院内科を予約して…

reo sora@ Re:源氏物語〔24帖胡蝶8〕(04/30) New! 病院の待合で長時間待たされることを想定…

みなみたっち@ Re:源氏物語〔24帖胡蝶8〕(04/30) New! ももちゃん、こんばんは！(#^.^#) 血圧や…

Favorite Blog

クスノキが元気良す… New! reo soraさん

2025/04/30（水）・4…

New! 恭太郎。さん

ぶりの卵の煮付け

New! mamatamさん

５月のカレンダー＆… New! マルリッキーさん

撮影は運次第？

New! こたつねこ０１さん

菜の花のある風景

New! Saltyfishさん

次はフランスギクで…

New! ★spoon★さん

浜松中納言物語

(0)

紫式部と源氏物語

(362)

Calendar

2025.03.25

源氏物語〔22帖玉鬘2〕

(29)

テーマ：フォトライフ(4962)

カテゴリ：紫式部と源氏物語

源氏物語〔22帖玉鬘2〕

「Dog photography and Essay」では、
「愛犬もも」と「源氏物語22帖玉鬘 (たまかずら) の研鑽」を公開してます。

美しく、すでに高貴な姿が整っている姫君が、普通の旅役人の船に乗せられて、出発の時、周りの人々は非常に悲しんでいた。幼い姫君も母親のことを忘れることなく、「お母様のところに行くの？」と何度も尋ね、これが周りの人々の心を一層切なくさせた。涙が絶え間もなく流れるほど、夕顔夫人を恋しがり、姉妹たちが泣いているのを見て、周りの人々は「船旅は縁起を祝うために出発しなければならないから」と小言を言って慰めた。姫君たちは美しい景色を見て回る時に、役人たちは、「お若いお方が喜んでくださるでしょうから、こんな景色をお見せしたい。しかし、もし奥様がいらっしゃったなら、私たちはこんな旅をしていないことになりますね」と言う。

京の人々が目にする景色の美しさを改めて感じ、帰る波をうらやましく思った。しかし、心細く感じる時、船の乗り手たちの荒々しい声で「悲しいな、遠くへ来てしまった」といった意味の歌声が響き、姉妹たちはお互いに泣きながら見つめ合った。海の景色を見ながら、船人たちは「金の岬を過ぎても、私は忘れません」という歌を歌い、姫君たちは夕顔夫人のことを忘れられず、心から恋しく思っていた。少弐一家は、姫君を大切にし、立てて守ることを幸福として任地で過ごしていた。時には夢の中で夕顔夫人を見かけることもあり、夢の中でその人が横に立っているような気がするたびに、姫君はその後、何度も体調を崩すことがあり、死んでしまったのだろうかと悲しんでいた。

少弐は任期が満了した際、京に帰るつもりだったが、出京して職を失うよりは、地方に留まった方が生活が楽だと感じていたため、上京を決意できなかった。そんな中、彼は重い病にかかってしまった。少弐は死の間際、姫君がすでに十歳を過ぎ、美しく成長したことを見て、「私が死んでしまうと、どれだけ苦労するだろう。田舎で育ったことをもったいないと思っていたが、そのうち京にお供して、あなたの運命を京で任せて、幸せを見つけることができると思っていた。しかし、私は今、ここで死ぬことになった」と悲痛な思いを語り、少弐は三人の息子に、「お前たちが何よりも優先すべきことは、姫君を京にお供することだ。私のために仏事を行う必要はない」と遺言を残した。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう

Last updated 2025.03.25 12:00:16
コメント(29) | コメントを書く

[紫式部と源氏物語] カテゴリの最新記事