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Dog photography and Essay

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楓0601@ Re:源氏物語〔25帖蛍 13 完〕(05/17) New! おはようございます温泉は金曜と土曜は…

黒霧島父ちゃん@ Re:源氏物語〔25帖蛍 13 完〕(05/17) New! おはようございます。今はスマホがあるの…

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2025.03.29

源氏物語〔22帖玉鬘6〕

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テーマ：フォトライフ(4980)

カテゴリ：紫式部と源氏物語

源氏物語〔22帖玉鬘6〕

「Dog photography and Essay」では、
「愛犬もも」と「源氏物語22帖玉鬘 (たまかずら) の研鑽」を公開してます。

一方、監は肥後に戻り、日取りを決めて新婦を迎えに来る予定だったが、姫君はこうして肥前を脱出し、京へ向かうことになった。姉は子供たちが多く、同行できなかったため、家を出ることを惜しみながらも、別れの時が来た。姉と娘たちが別れの挨拶を交わし、長い年月を過ごした土地を離れることに少し寂しさを感じつつも、姫君は心残りなくその土地を後にした。松浦の海岸を見ながら、姉と別れることが一番つらかったのだが、姫君にとってこの地に未練はなかった。浮島を漕ぎ離れた姫君とその一行は、どこに向かっているのか、目的地もわからないまま船を進めていた。

姫君は心細く、船の中でうつ伏せになっていた。肥後に自分たちが逃げ出したことが知れたなら、監が追って来るだろうと恐れ、船は速く進むように仕掛けられていた。追い風を得て、その速度は通常の船よりも速かった。姫君たちは何とか京に向かって進んでいた。途中で、響の灘を無事に過ぎた時、船はますます速く進んでいた。数日後、船が海賊の船に見えるほど速く走っていると話す者もいた。しかし、姫君にとってはその恐れよりも監が追ってくることの方が怖かった。姫君はその思いを詠んだ。「憂きことに胸のみ騒ぐひびきには響の灘も名のみなりけり」と、心情を歌にして口ずさんでいた。

川尻が近づいてきたことを知らせる声が聞こえると、船の中の人々はほっとした様子を見せた。船子たちは口々に歌いながら、荒々しい歌声が船の中に響いた。その歌は、愛する妻子を忘れ、何もかも捨ててきた豊後介の心情を表していた。豊後介は自分が今、何をしているのか、心の中で後悔していた。監が自分たちに復讐するのではないかという不安も胸をよぎった。豊後介は自らの無力さを感じ、姫君をどう扱うべきかについても迷っていた。京に着いた後、自分たちの頼れる場所もなく、姫君と共にどこに住むべきか分からなかった。京に来たものの、頼れる家もなく、知らない土地での生活に不安を感じていた。

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Last updated 2025.03.29 12:00:15
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