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さすらいの法務マンぶらぶら日記

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2006年01月29日
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カテゴリ:本の話題
実家の書棚のコミックスをざっと拾って紹介するシリーズの今回は時代漫画編です。今回も例によって手元の本の表紙をスキャンしただけで,アフィリエイトになっていませんのでご容赦ください。



1

さいとうたかお「鬼平犯科帳」第1巻
1994年1月29日第1刷

本格時代小説の大家池波正太郎作品で,かつて中村吉右衞門主演でTVドラマ化もされた作品の劇画化。
当然,ストーリー自体は重いです。
学校では江戸時代は非常に治安がよい時代だったと習いましたが,この作品では凶悪犯罪が発生しまくり。

3

白土三平「カムイ外伝」第1巻
昭和60年4月5日初版第6刷
(初版第1刷発行は昭和58年8月1日)

小学館文庫(昭和51年4月初版)を改めてビックコミックスとして刊行したもの。
カムイの少年期を描き,ガロに連載されていた「カムイ伝」の外伝として,成人したカムイが抜け忍として旅を続ける姿が描かれています。
昭和40年頃から少年サンデーに読み切りで連載され,連載終了後にはTVアニメ化もされました。
私も子供の頃に再放送で見た記憶があります。
「カムイ伝」が,重苦しい話が延々と続き,辛くなってくるのに比べ,「カムイ外伝」は,カムイも作家も好きなようにやらせてもらっている感が漂う生き生きとした作品(もっとも,「カムイ伝」との比較の問題で,中身は抜け忍と追っ手の死闘が中心ですが)。
しまいには,自然やそこに生きる人々が主人公と化し,カムイは「ストイックな狂言回し」的な役割に徹することも。
子供の頃によほど苦労したのか,成人したカムイは悟りの境地に至っております。
カムイが第14巻「盗人宿」で裏切り盗人の六蔵に言う「犬は死ぬまで犬だが人は生まれ変われる」との言葉が重いです。
「カムイ伝」が忍者漫画の形を借りた社会派漫画であるとすると,「カムイ外伝」はヒューマニズム漫画とでもいいましょうか。
最初のうちはかわいらしい画風ですが,第4巻くらいから突然劇画チックになったのはなぜだろうか。

2

工藤かずや作,池上遼一画「信長」第1巻
昭和62年9月1日初版

登場人物が多く,また,場面が飛んだりするので,この時代の歴史をある程度把握していないと話が分かりづらいかもしれません。
池上ワールド炸裂で,キャラが美形過ぎてリアリティが無いのが難点か。
もっとも,そもそも漫画なのでリアリティを求める方がおかしいのかも知れませんが。

4

井上雄彦「バガボンド」第1巻
1999年3月23日第1刷

「モーニング」連載中に「宮本武蔵」ブームを巻き起こした作品。
コミックスの売り上げは19巻でゆうに3700万部を超えたらしい。
NHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」(第1話が映画「七人の侍」の盗作と騒がれ訴訟に発展したことは記憶に新しい)」もこの作品のヒットを受けて作られたと言われてます。
表紙には「原作吉川英治「宮本武蔵」より」と書かれていますが,両者は別物。
佐々木小次郎編の途中までは面白かったのですが,ベタな弟子?を引き連れての珍道中が始まってからはつまらなくなり,その後読んでいません。

5

沙村広明「無限の住人」第1巻
1994年11月20日第2刷
(1994年9月22日第1刷)

創作料理というものがありますが,これは創作時代劇といったところでしょうか。
もっとも,創作しすぎでいつの時代の話かもさっぱり分かりません。
物理学に反したような刀剣類がたくさん出てきます。
登場人物や団体が多く,また,刊行スパンが長いので,新刊が出る頃には前の話をすっかり忘れています。
ストーリーもヒロインのお凜ちゃんの心と同様に揺れに揺れ,訳が分からなくなってしまい最近ではコミックスも買ってません。

6

ほりのぶゆき「江戸むらさき特急」第1巻
1993年12月5日初版第3刷
(1993年10月1日初版第1刷)

ほり独壇場の時代劇パロディー漫画。
独壇場っても,こいつしかいないんだから当たり前か。
そのジャンル及びギャグマンガには珍しい画風(時代劇の劇画風)が新奇でした。
でもそれだけでした。

7

しりあがり寿「弥次喜多 in DEEP」
2000年6月12日改訂版初刷
(1998年9月11日初版)

「真夜中の弥次さん喜多さん」の続編。
第5回手塚治虫文化賞優秀賞受賞作品。
重度のしりあがり症が開花した作品。
しりあがり作品初見の人は受け付けないかも知れません。
私は見ていませんが,宮藤官九郎初監督作品として映画化(「真夜中の弥次さん喜多さん」)もされたようです。

なんだかんだ言って,毎回必ずしりあがり作品を紹介してしまうおいらです。







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最終更新日  2006年01月29日 17時55分01秒
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