IGLOO DIARY

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2003年10月26日
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さやさんが電話で話す声で目が覚めて、何時なのか分からぬまま居間にまろび出ると、さやさんとナツと大野さんが居た。さやさんとナツは完徹したらしい。関さん、はるちゃんは既に帰っており、植野さんはあれから帰ってきて寝ているという。大野さんは山路さんと約束があるということなので、先に荷物を抱えて去っていった。工藤さんから電話があって、これから来るという。僕は昨日からの頭痛が固いしこりのようになって残っていて、出来るだけ動きたくない心境。植野さんも起きてきて、しばし歓談。さやさんはさとみさんと録音の約束があるというので、高円寺へ行くナツと一緒に出て行く。2:00か3:00頃だったか、工藤さんが来る。大振りの茶碗を二つ、譲ってもらう。しばらくして中崎さんも来て、お土産のクッキーを頂く。明日の早朝に発つということらしく、イギリスツアーの打ち合わせが始まる。工藤さんは中崎さんの車で新宿へ移動するというので、僕も乗せてもらうことにし、小野崎さんに電話して約束をキャンセルする。体力が無いのは良くないなあと反省する。中崎さんが植野さんに貸していたスティール・ギターを持って帰りたいというので出してくる。早速工藤さんが演奏。「大正琴やめて、これイギリスに持って行こうかな」「駄目だよそれは。僕が家で遊ぶんだから!」という素敵会話。中崎さんはフレディ・ルーレットという奏者が好きらしく、僕に聴かせたいと言う。打ち合わせが一段落し、出ることになる。中崎さんが、トロンボーンスタンドをyumboに寄付してくれるという。トランクにちょうど積んであったスタンドを、有り難く頂く。車内ではフレディ・ルーレット。「焦点が定まらない感じがいいよねえ」と中崎さん...。工藤さんが乗り込んで車は出発。落葉樹と常緑樹、一年草と多年草の地球上の割合が、秋に落ち込む人と元気な人の割合に等しいのではないかという話などしつつ新宿へ。ゴールデン街の近くで降ろしてもらい、そこで中崎さん去る。会場となる「裏窓」を探してうろうろ。やっと見つけた「裏窓」は、ドアに浅川マキの写真が貼られていた。まだお店の人が来ていないようだったので、近くの花園神社へ移動し、工藤さんはそこでガットギターを出して少し練習。しばらくすると段々冷え込んできて、様子を見に行くと開いていたので、再び「裏窓」へ。オーナーの福岡さんは、工藤さんが予想していたような破滅型の人ではなく、きちんとした態度の明るい人だった。店内は、10人で満杯になるぐらいの鰻の寝床のような空間。時間までリハーサルが行われる。イーグルスの「Desperado」やバカラックの「I’ll never falling love again」は、歌詞がBBSにアップされていたが、本当にやるとは思わなかった。繰り返し「Desperado」を練習していた工藤さんが、「高い声がいいですかね。低い声ですかね」と訊くので、試しに「低いとどうなるんですか」と言うと、地獄の犬の唸りのようだった。それはそれで凄いけど...。福岡さんが「JONが急に来られなくなったので、一席空きました」と言うので、ナツや関さんに連絡を取ろうとしたがどちらも捕まらず。開場時間が近くなると、表に西川さんと吉沢さん、関岡さんらが来ていた。徐々に人が集まって来るが、意外に知らない顔が多い。開場となり、改めて中へ。僕はとにかくスコアを見たかったので、工藤さんのすぐ手前に座る。しかしこんなに近くに座られては、工藤さんもやりにくいだろうなとは思ったが、店が狭いのでしょうがない。工藤さんは、客が全員揃った時点で始めようと思っていたらしいが、なかなか揃わない。封筒から古いスコアを出して、すぐに歌いたそうにしている。福岡さんから工藤さんにワインのボトルが渡されると、工藤さんは手帖に書きつけたワインについての文章を僕に読むよう促し、それに合わせて小さい音でギターを弾き始める。微妙にライヴが始まる。その後も本格的に始めるまでに、かなり小さな音量と声で「cutup of spring」(春に関係のある童謡やトラッドのメロディーをカットアップしたものを単音で演奏)「やさしくなでつけるように」(弦を擦る)「しごと まどふきの」(打撃音を3回)などの未発表曲、「慶応病院の歌」「嘘の風土記」「ホンコン映画」「628-8697」などのクラシックを演奏。ここまでは、たまたま古いスコアを持参しているから思いつきで演っているのかと思っていた。しかしそれは、甘かった。年代順に整理された封筒を取り出してめくりながら、工藤さんが本格的に「末日記」を歌い始めると、今夜の演奏がそういう主旨であることが解ったのである。その後は怒濤のように「夏」「河口湖畔にて」「帰りの道すがらの保護を願いつゝ」「ハワイアン・ノワール」「花づくし」「wings of the dawn」「地震」「何年か前、広尾の天現寺交差点を車で通り過ぎた時に浮かんだ唄」「ことばの四季」「春のサーファー」「ローマ帝国衰亡史」「マヘル・シャラル・ハシュ・バズのテーマ」「high way」「愛が物質だったら」「心臓の無い男」「who are you?」など(とても全ては思い出せない)を惜しげもなく演奏。一体、何を考えているのだろうか。観客の間に充満する困惑と歓喜が、ハマクラっぽいギターの音のせいで全ての歌が古い唱歌か演歌の名曲のように響く退廃の上を侘しく徘徊するばかりである。とりわけ僕が感銘を受けたのは、「我田ブルース」のつんのめる叙情、初めて目の当たりにした「街角のカレッジ」のコード運びとメロディーの関係の紡ぎ出す官能、そのままレコードにしたいぐらい聡明だった「ひとみ~舟の中のプール」、工藤さんの最高傑作のひとつ「国々の夜」に至っては、「もうやめて下さい。ギブギブ」と言いそうになってしまった。’00年代初頭の曲に関してはアンサンブルを前提として書かれたものが多いせいか選曲から弾かれ、今年になって書かれた優れた楽曲「will」「冷たい雨」、England’s Gloryのカヴァー「bright lights」、今日のために用意された「desperado」「I’ll never falling love again」、観客からのリクエストに答えて「interview」「you keep saying in your heart」などを歌った。都合、40曲ぐらいは演奏したことになる。過剰だ。「もういいですか」などと言って演奏を終えると、休む間もなく次は高円寺へ移動しなくてはならない。店の外へ出て、無力無善寺から迎えに来ていた穂高さん、後から入ってきた斉藤さんや竹下さんと挨拶する。電車で高円寺へ。無善寺の前に着くと、ナツ、荒尾ちゃん、さっちんが居た。会場は完全に工藤さん待ちになっていて、誰かが絶叫して場をつないでいるという。中に入り、工藤さん、穂高さん、トーマス・ミューラーという顔合わせでセッティング。その場で穂高さんに反復するフレーズを指示し、それに乗って大正琴を弓で弾き、歌も歌う。物悲しくエキゾチックなメロディーは、今日の打ち合わせで口ずさんでいたのと同じだった。半即興の曲はそのままミューラ-さんと工藤さんの即興合戦になり、ミューラ-さんが歯でギターを弾けば、工藤さんは大正琴の弦を歯で噛み(痛そう)、工藤さんが鬼太鼓座のようなドラムを叩けばミューラーさんは過剰なロック・イディオムで答えるという調子で、極度の躁状態となる。さらにミューラーさんからのアンコールに答えて、「desperado」をエレクトリックで演る。あまりに間違えたので、最後は「ごめんなさい」。これで今日の演奏は全て終了。表に出て、公衆電話から植野さんに電話し、迎えに来てもらうようお願いする。植野さんを待つ間、近くの四丁目カフェで休むことになる。ナツたちもそこまで荷物を持つのを手伝ってくれて、そこで別れる。穂高さんも、終電で帰るというので行ってしまった。偶然、フランクが店に入ってきて驚く。今日はカントさんの家に行っていたという。工藤さんは明らかに歌い疲れており、僕は頭痛がいまだに尾を引いている。二人でポツポツ会話しつつ、ぐったりしつつ食事。植野さんが来てしばし雑談し、レンタカーでマジキックへ戻る。余程疲れたのか、工藤さんは後部座席で寝てしまった。マジキックに戻ると、工藤さんは出発時間まで仮眠を取り、植野さんは旅の仕度をする。昨日のyumboの映像を観ていたら、さやさんが起きてくる。法政のステージで演奏するyumboを見て、さやさんが「なんかこれ、夢っぽいですね」と言うので、「いや、サンレモ音楽祭みたいですよ」と言う。見終わる頃に相馬さんも寝起きの顔で降りて来た。昨日のユダヤジャズでやろうとしたが機材の関係で実現しなかった腹案を見せてもらう。マヘルツアーの映像がミックスされ、過激なハレーションを起こして、それは大変な事になっている。相馬さんはこの作品をDVDに仕上げたいと考えているらしい。3:00過ぎ、再びレンタカーに乗り込んでイギリスツアーへ発つ植野さんと工藤さんを、さやさんと相馬さんと僕で見送る。相馬さんが、部屋で法政のビデオを観ましょう、と言うので上がらせてもらう。しかし見始めて間もなく、テレビとオーディオのスイッチが落ちる。こういうテレビなのだという。それでデジカメをパソコンにも繋いで、パソコンの画面でも観られるようにし、テレビ画面→デジカメのモニター→パソコンという具合に観る。Bunさん、テニス、プカプカなどを観たが、いずれも落ち着いて観ると、いかに深いものであったかが分かる。プカプカのあたりになると、二人して「いいですねえ」を連発。マジキックは改めて、スペシャルなレーベルだという思いを持つ。5:30、そろそろ僕も行かねばならない。さやさんに挨拶してから行こうかと思ったが、部屋は暗くシーンとしていたので、寝ているのだろうか、と思い、名残惜しいがそのまま出る。先週の帰りはさやさんだったが、今回は相馬さんが駅まで話しながら送ってくれる。そして別れる前に、今日も松屋で食事する。レバー焼き定食。






最終更新日  2003年10月30日 03時38分46秒


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