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碁法の谷の庵にて

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2006年01月10日
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テーマ:囲碁全般(743)
カテゴリ:囲碁~碁界一般編
第七回阿含・桐山杯日中決戦は、172手までで白番の中国阿含桐山杯・古力七段が日本阿含桐山杯・井山裕太七段に中押し勝ち。


 今日の勝負は、残念だけどある程度国際碁界に詳しい人なら、100人中99人が「古力七段有利」と予想するでしょう。

 確かに井山七段は阿含杯を制した。倒した相手は張栩名人、王立誠九段、趙治勲十段、小林覚九段。これだけ見ていればけっこうである。
 じゃ他は?せいぜい本戦に出るくらいのレベルで、リーグに出ているわけでもない。先日の中国遠征も惨敗。

 他方古力七段は強い。井山が破った4人の棋士の中で、今のところ古力七段と互角なのはたぶん張栩名人だけ。それさえ去年打ったら負けたし。
 4連続で日本が勝っていたこの棋戦で、当時の日本の阿含桐山杯・数ヶ月前に農心杯で負けた相手だった故加藤正夫九段を破り、初めて中国に勝利をもたらしたのが彼だ。中国の国内戦もタイトルをつぎつぎと獲得、中韓新人王・中韓天元まで制して中国の国内はもはや古力の天下に近い情勢なのだ

 2ちゃんねるにも「勝ったら奇跡だな」「井山の定先じゃないのか」と散々な評判が。
 我ながら書いてて悲しくなるようなこの事前予想。
 頼む、外れてくれ…と言うのが偽らざる希望であった。



 さて当の対局はと言えば、10手目は名人戦とかで打たれたけど最近流行りなのか?勢いに任せて出切ったはいいけど既に30手目くらいで打ちにくそう。45手目とかもカタツキが見え見えなだけに気乗りしないけどもうしょうがないのかなあ。結局フリかわったが上辺に白が出ているだけに明らかに黒の悪い形勢。

 ついで打ち込みから右下に攻めかかるも結局中央をフクラまれた上に地を持ってしのがれる。
 そしてフクラんで厚くなった白の攻撃の前に最後は中央崩壊。別に崩壊しなくても楽に負けそうに見えたが。



 これが日中の優勝者戦と思うと正直なところがっくりである。確かに井山の経験不足などのほかの要素もあるかもしれないが、それにしても差がありすぎる。定先でも不安になるほどだ。(アマが考えているよりプロにとって定先の差は大きいのだろうが…)
 もっとも、井山自身をどうこういうより、むしろ井山を優勝させてしまった日本の棋士たちが情けないと言う方から考えるべきなののかもしれない。



 ちなみに今日は三星火災杯の決勝第1局も行われ、
263手までで黒番の中国代表・羅洗河九段が白番の李昌鎬九段に中押し勝ち。

 羅洗河九段すげえ。
 まさかあの「石仏」李昌鎬が早打ちに動揺したとは思えないがそれにしても序盤からペースをつかんで読み勝ち。あんまり個人的に彼の評価は高くなかったが、こりゃ本物っぽい。





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最終更新日  2006年01月10日 18時22分05秒
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