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碁法の谷の庵にて

2006年09月25日
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テーマ:囲碁全般(671)
カテゴリ:囲碁~碁界一般編
 先日、某有名プロ九段の兄君とちょっとだけ話をする機会に恵まれた。似てないと言ったら本人は似ていると思っているようでしたね。兄君のほうは立派なヒゲを蓄えていたのでそのせいもあるのかな。

 兄君の彼自身は碁の方はやっていたがやめてしまったという。

 囲碁の世界は狭い。強豪が親子や兄弟や姉妹であるということは珍しくない。
 親子なら小林光一&小林泉美や武宮正樹&武宮陽光、羽根泰正&羽根直樹などいろいろ。プロの息子や娘であるアマ強豪も多い。



 では、兄弟ではどうだろうか。
 ざっと見た感じで感づいたのは、「全般的に弟の方が名があがっている」ということかな。


 山下敬吾棋聖の兄直紀さんは現在囲碁インストラクター。少年少女大会小学生の部で弟・敬吾と決勝を打って勝った。鳳雛戦(ヒカルの碁の若獅子戦のモデル)でプロに勝つほどの腕前があったから半端な県代表よりかなり強いだろう。

 碁界に山田という名字の人は多い(拓自、晋次、規喜など)が、兄弟なのは至宝(六段)・和貴雄(七段)・規三生(九段)の3人。末弟の規三生九段は三星杯で準優勝・王座一期・竜星一期・本因坊挑戦など素晴らしい実力者だ。
 ちなみに和貴雄七段はかつては秀行先生が若手有望株と評していたが、今は中堅の域を出ていない。

 小林兄弟もいる。末弟は覚(九段)で、兄に孝之(準棋士)、健二(七段)、姉に千寿(五段)がいる。棋戦で一番活躍しているのは誰だ?と言われればやはり覚九段だと誰もが応えるだろう。棋聖1期をはじめ、去年も名人挑戦して健在振りを見事に示してくれた。

 25世本因坊である趙治勲の兄は趙祥衍五段である。


 引退した棋士込なら、石井衛・邦生兄弟もどちらかと言えば活躍していたのは弟の邦生九段である。1999年の富士通杯で李昌鎬九段に完勝したのを覚えている方もいらっしゃるだろう。

 韓国に目を向けると有名なのは李世ドル兄弟。李世ドルの兄は李相勲五段。二人で新人王戦の決勝を争ったこともあり、そのときは兄が勝ったそうだが、今世界的に活躍しているのが圧倒的に李世ドルであることは公知の事実である。

 ついでに、将棋の世界に目を向けても谷川浩司九段(羽生善治の7冠を最後まで食い止めた棋士)の兄・俊昭さんはアマ強豪だという話を耳にしたことがある。



 さて、こうしてみれば分かるとおり、囲碁界で活躍するのはなぜか兄より弟の方である。たまたま兄がいます、と言うだけでなく、兄弟で強いですが上位にいるのは弟です、と言うのが少なくない。ちなみに年上の兄・姉がいますというのは張栩や羽根直樹も該当する。
 もちろん、王銘エン・鄭銘皇・鄭銘奇兄弟(長男は前本因坊の銘エン九段)や東野弘昭・政治兄弟(長男は弘昭九段、棋聖戦挑戦者決定戦進出経験あり)のように、兄の方が実績があるという例外もあるけど。



 棋力は、基本的に勉強量と才能に左右されるものであろう。悲しいかな、ある程度は才能がなければどう頑張ってもプロとかにはなれないと思う。兄より弟の方が強いというのが単なる偶然でないならば(検討対象が小さいので、その可能性もけっこうあるのだけど・・・)、その理由はと考えるなら、当然この2点から検討してみることになる。

 「先天的才能」と言う見地で見る限り、兄弟で弟の方が優位になる根拠は正直なところ見出せないように思える。
 ということは、何らかの兄弟がいるということで発生する家庭内の秩序であるとか、本人たちの気風が囲碁のトップを養成するだけの勉強をするのに向いているということなのだろうか。

 手がかりとなったのはここ

 囲碁棋士にもやっぱり当てはまるのかなあ。ちなみに私は3人の中の一番上である。もっとも、碁を打っているのは私一人だが。






最終更新日  2006年09月25日 18時13分23秒
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