ネット上の超絶棋士「神の手」 囲碁界騒然、正体は?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161224-00000034-asahi-soci
この記事を見て、saiを思い浮かべない囲碁ファンはモグリといってもいいんじゃないでしょうか。
知らない方はぜひヒカルの碁を読んでみましょう。
話題の「神の手」GodMoves(GM)の棋譜も見てみましたが、確かにこれは人間である限り勝てないのでは・・・?という印象を抱きました。
まあ私も、幽玄の8段上位とかと打ってると「私は人間だぞ!こんな化け物どもにどうやって勝てっていうんだよ!!」とかパソコンの前で相手に聞こえないのをいいことに悪態をついたりするので、私の人間である限りという感覚は当てにならないのかもしれませんが。
先日の囲碁電王戦以降、DeepZenGo(DZG)の情報が入ってくるにつれ、
「DZGはアマチュアの大会に出れば地力は一番だが優勝しようとするとどこかで足元をすくわれる」
という電王戦段階での感想は甘すぎたようだという感想を抱きました。
気鋭のプロが新たに負かされ、さらにトップアマですら石を置いて負けるという情報が入ったので、劣勢暴走はありえないわけでないにせよ相当克服されていると考えられ、そうするといよいよプロを連れてきて次々挑ませてもどうか、ということになります。
そして、GMはそれを明らかに上回っていると言えるように思います。
GMの棋譜を見ていても、私の感じるところの「プログラムならではの変わった手」が感じられないのです。
一瞬えっと思うような手はもちろんありますが、それは人間のプロの碁を見ていても同じこと。というより私が力不足なだけだと思います。
GMは人間が打っていると聞いても違和感がない着手で、ただ壮絶なまでに読めている。
ソフトの弱点である一本道の読みも苦手ではない。(棋譜の徹底研究はしていないので、実は読み抜けがあるというオチもあるかもしれませんが・・・)
そういう印象でした。
私が感じている人間の実力からすると、GMの正体は新ソフトかソフトを参考に打っている人間と見るのが妥当ではないかと思いますが、なんであれGMの後にAlphaGo(AG)と並ぶ戦慄を覚えたことは確かです。
少なくとも、棋譜を見て戦慄を覚えるくらいの感覚を自分が持てていることに、感謝したいと思いました。
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たきぽりさん
>僕は思い浮かばなかったので、モグリです。
>saiとは連動しないなあ。。打ち方が斬新なので。
個人的に(多分ネットで沸き上がっている人たちの多くも)似ていると思うのは「ネットに彗星のように現れた正体不明の凄腕」という点で、流石に打ち方にはsaiを感じませんでしたね。
saiの場合、もともとが古碁でも現代碁でも人間の棋譜で実力が描かれているので、そのあたりはオーソドックスなのではないでしょうか。
GMはオーソドックスでこそないですが、プログラムの碁か人間の碁かと言われたら「棋風は人間寄り、実力はプログラム寄り」という印象を抱きました。
(2016年12月24日 22時31分49秒)