日本橋三越本店の『第40回 伝統工芸陶芸部会展』に行きました。
日本工芸会の正会員のみによる部会展なので、どの作品も素晴らしかったです。
重要無形文化財保持者の鈴木藏によるギャラリー・トークがあったので、聴きました。日本の陶芸というのは、繊細で美しいという作風であるが、同時に縄文時代からの荒々しいプリミティブな作風も日本の伝統的な作風だと仰っていました。確かに、縄文時代の土器を東京国立博物館で見ると、繊細というよりはワイルドな感じです。お話を聴いていてなるほどと思いました。一通り先生の話が終わると、作品を一点一点解説していきました。解説の内容が作品を見た感じそのままだったので、こちらは特別な内容ではありませんでしたが、重要無形文化財保持者の方と同じ時間を過ごせたのは嬉しかったです。
無料で、正会員の方々の作品が見られて、重要無形文化財保持者のお話が聴けるのですから、これほどありがたいことはありません。来年も楽しみです。
日本工芸会