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花と野菜とクラシック音楽と...~松江市の農家より

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2008年05月04日
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カテゴリ:仕事
 『蘇るおいしい野菜』飯田辰彦著の中で、
「環境にやさしくない有機農業」というちょっと刺激的な項目がありました。
以下、その一部を抜粋させていただきます。

 平成7年の夏、オランダからスウェーデンへ飛んだ永田さんと私は、
ストックホルムで小型飛行機に乗りかえ、バルト海の島、ゴットランド島に
向かった。ゴットランドはスウェーデンの夏のリゾート地として知られ、その
中心都市であるヴィスビーは中世ハンザ同盟の重要な貿易港であった
ため、今でも3.6kmに及ぶ当時の城壁が坂の町をウネウネと巡っている。
 一方で、ゴットランドはスウェーデンでも指折りの農業の盛んな土地でも
あり、ゴットランド農協を中核に、2200軒の農家が牧畜と蔬菜(そさい)
生産に励んでいる。永田さんと私がこの島にきた第一の目的は、あとで
述べることになるスウェーデンの養鶏事情を調べることにあった。しかし、
永田さんには島に着くまで私に明かすことはなかったが、もうひとつの
重大な目論見があったのだ。
 その日の夜、ヴィスビーの気のおけないレストランで夕食をとったあと、
白夜の明るさに誘われて、我々は遊歩道がのびる中世都市の海岸線を
散歩することになった。大樹がこんもりと茂る市民公園を抜けて、そろそろ
海に出ようかというあたりから、何やら異臭が鼻につきはじめた。じつを
言うと、この臭いは昼、ゴットランドの空港(島中央部の高台にある)に
着いたときからすでに臭っていたものなのだが・・・・・。
 海岸の遊歩道に立つと、その臭いはついに頂点に達した。足元の磯を
見やると、腐乱した大量の藻が波打ち際を埋めつくしている。強烈な臭いは
ともかく、まさにそれは背筋の寒くなる光景だった。バルト海はすでに
数十年前から約半分の海域で、海底深くまで酸欠状態をおこしていて、
魚や藻が生存できない死の海と化しているのだ。
 (中略)
 さて、こうした北極圏に近い土地だと、素人でも想像がつくように、
農作物は基本的にほとんど育たない。穀類ならせいぜいライ麦で、あとは
子どもの拳ほどにしか育たないリンゴぐらいしか望めない。おのずとそこ
での農業は、まさにゴットランドがそうであるように、牧草を育てて畜産に
励むという図式にならざるを得ないのだ。畜産が盛んな結果、膨大な量の
堆肥が生産されることになる。作らざるを得ないと言ったほうが正確かも
しれない。
 当然、その堆肥は牧草地にばらまかれる。ところが、岩だらけの農地で
あるため、ショック・アブソーバーの役割を果たすバッファ(緩衝剤)になる
土が少なく、有機肥料(堆肥)は雨のたびにストレートにバルト海に流れ
こんでしまう。ライ麦にしたところで、摂氏5度以下に気温が下がれば、
まったく窒素分を吸うことができないから、その摂取力には、この北国では
大して期待はできない。やがて海底300mあたりに沈んだ堆肥は、
冷たい水のなかで100年ぐらいかかって、ゆっくりゆっくり腐り、海水中の
酸素を奪っていく。有機物は分子が大きく、分解するのに時間がかかる
わけだ。

 原因を堆肥だけに断定していることに少々疑問を感じますが(パルプ
廃液等の汚染も指摘されている)、有機農業なら何でもいいという考えに
警鐘をならし、違った側面から見ることを教えてくれます。






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最終更新日  2008年05月05日 06時22分24秒
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