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2019/08/04
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 有害物質を再生産しないこれまでにない新しい方法で、効率的な電力創出を可能にする電源開発を急ぐことにより、温暖化を止めることは容易にできるようになる。超伝導現象を利用した新電源に統一する政策を実施するなら、温室効果ガスの発生量は漸減し、化石燃料を輸入するために支払われていた、資源コストは最終的にゼロにまで減らせる。電車を動かすための電力コストは大きく下がり、電気自動車を充電する費用もかからない。電気炉や電熱器などと同じ方法で、電力から熱を取り出す方法は数多くある。不足する熱など発生しない。冷媒である液体窒素LN2の元素は窒素なのであり、これは地球大気の78%を占めるほど多くあるガスのため、枯渇する心配は基本的にない。課題となっているのは冷熱の安定的な確保なのだが、蒸発した窒素ガスを再冷凍することによって、冷媒の再生と再利用がどこででも簡単に維持できる。マイナス196℃以下の熱を保つことができるため、冷凍機で使う電力に事欠くようなことはまったくおきない。

 

 超伝導現象とは電気抵抗が突然ゼロになる、という特異現象のことである。冷媒の温度が閾値を超えて一定の温度帯に達すると、唐突に電気抵抗が消えてなくなってしまうため、電流が熱に化けて消失するという変化は起きず、一度与えた電流は制限なくループ状のコイルに半永久的に存在し続ける。この電流は超電流と呼ばれるものであるため、電気抵抗をもつ常電流とはまったく異なったものである。超伝導が発見されたのは1910年のことであり、当時は液体ヘリウムを使って再現実験を、二重構造のガラスの瓶を真空にして行っていた。その後80年代の後半頃高温超電導が確認されたのだったが、マイナス270度の液体ヘリウムより高い、マイナス150度付近で超伝道を引き起こす素材の開発が進んだことから、無尽蔵といってよい液体窒素の冷熱を利用できるようになり、MRIなどにもその冷熱が応用できるようになっている。

 

 リニアモーターカーはこの超伝導現象を利用して、磁気浮上型の列車を線形モーターで加速するモデル。実用化のタイミングは既に決まっていて、品川名古屋間を一時間で結ぶことになっている。超伝導は当初超磁場を作るための技術だったのだが、温暖化が急速に進み気候変動が深刻な問題となってきたため、超磁場を利用して超電流を生み出せば、補充する必要のない電力を、大量かつ永遠に生み出せるようになるということは分かっていた。

 決して減衰しない超電流は、超電導コイルを永久に流れ続ける。そのための条件となるのは、液体窒素の冷熱の関与だけなのだ。窒素は活性がなく大気中に無限に存在するため、冷媒として大量に用いたとしても、CO2のように大きな影響を環境に及ぼすことはない。気化した窒素ガスは冷凍機で液化すれば、繰り返し使えるので全く問題がない。輸入しなければならない地下資源と比べれば、資源コストはほぼゼロであることから、その効果でエネルギーコストは短期間で最小化してしまう。

 

 実用化が遅れている理由とは、交流電流を超電流化する方法に、未だ誰も気付いていなかったからなのだ。やっていることは電信柱に乗っている変圧器と、まったく変わらない誘導電源という内容で一致している。誘導電源はファラデーが法則化した、電磁誘導を応用した理論で説明でき、増幅する効果を利用すると電源としても使えるようになっている。来年はファラデーの法則化から数えて200周年となる節目の年に当たっており、超伝導現象を確認したオネスから数えると、110年目となる記念すべき年となる。温暖化を確実に止めるためのきっかけとなる画期となれば、人類と文明にとってまことに幸いなことであろう。

 

 超伝導現象は電磁誘導の法則が存在していなければ、間違いなく発見されていなかった。交流電流が定着するようになったのは、1890年代になってから。直流電流を主軸とする電力供給に拘ったエジソンと、交流電流の特性に注目したニコラ・テスラとの間で、直交戦争と呼ばれる論戦を展開していた頃のことである。交流電流による送電システムの構築を主導していたテスラの名を冠したEVメーカーが、リチウムイオン二次電池を採用して直流化を先導していることに、今や隔世の感なきにしも非ず。交流電流による長距離高圧送電が世界展開されていなければ、気候変動を引き起こす原因物質であるCO2の大量発生は、間違いなく起きてはいなかった。

 

直流電流には周波数がないため、発電機を回転させる必要がなかったからである。太陽電池や燃料電池などの電池と名のつく電源は、おしなべて直流電源であるという意味をもつ。直流電源を大量に増やすことができたとしても、既に交流電源が世界中に網羅され、地表を席巻している状況となっている以上、温室効果ガスの発生を減らすことはまさに不可能。周波数に拘束されている交流電流は、絶えざる回転運動が必要条件となっているからである。ここが国連の環境部会の参加者たちに、まったく見えていなかった項目なのだ。交流と直流の違いを弁別することなく、混同してしまっていたということが、温暖化を止まらなくさせているたった一つのその理由。電力会社の秘密主義もさることながら、調査検証を怠ってきた世界中の当事者のすべてが、気候変動を加速させる役割を今も尚果し続けているこの事実。壮大な共同幻想というものが、環境異変をのっぴきならないものにした。






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最終更新日  2021/01/31 05:20:10 AM
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