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飯島多紀哉の七転び八転がり

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飯島多紀哉

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2014/12/29
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そうか、聞きたいのか。
よっし、それじゃ、話してやるよ。

この前さ、部活で遅くなったんだけど、ちょっと一服したくなってさ。
みんなが帰んの待って、仲の良い三人で一服決めてたんだよ。
そんでさ、何気なく校庭を見ていたら、学食に電気が付いてんだよな。
夜に学食やってるって話、聞いたことねえだろ?
しかも、結構な時間だったぜ?
もう八時回ってたはずだ。
学校には、オレたち三人と、あとは先生が何人か残っているぐらいだろ?
いくら鳴神がデカいからって、昼と夜じゃまるで違う顔になるからさ。
結構、気味悪かった。
そんでも部活終わって腹減ってたし、夜も学食やってんなら、ちょっと覗いてみようぜって他の連中が言うもんだからさ。
オレはどんなに腹が減ってたって、あんな料理人の作る飯なんて絶対に食う気はなかったんだけれど、まぁ、覗くだけならいいかって感じで行ってみたわけよ。
そしたらさ、学食のドアというドアの前に、黒いサングラス掛けて黒服を着たでっけぇ男たちが、がっちり突っ立ってドア塞いでんだよ。
誰も中に入らねえように、ガードしてるわけ。
ドア一つ一つに二人ずつ、立ってんだ。
学食だぜ。
なんで、そんな連中がいるんだよ。
でもさ、部活の仲間たちはそんなこと気にしねえで、学食に入ろうとしたわけよ。
すると、どうよ。
入れてくんねえのよ。
妙な威圧感があってよ。
別に、オレたちを押し出すってわけじゃねえんだけれど、壁みたいに立ってるからさ。
邪魔で、入れないわけ。
オレの仲間が入ろうとしても、奴ら、ビクともしないわけよ。
まるで鉄の塊みたいに、そこにいるからさ。
でもよ、殴ったり擽ったり、そこまですんのもなんだし。
もしそんなことして、こっちがヤバくなる展開もありそうだし。
だから、帰ろうとしたわけよ。
するとよ、校庭を横切る連中がいるんだよ。
こんな時間、誰もいないはずだろ?
なのに、黒い服を着た集団が一列になって、学食に向かってゆっくり行進してくんだよ。暗い校庭を、まっ黒の服を着た連中が向かってくるから、遠目じゃあよくわかんなかったんだけどよ。
全部で、二十人くらいいた。
そいつら全員がよぼよぼのジジババなんだよ。
中には、車椅子に乗っている奴もいたな。
いや、ほとんどの奴が車椅子に乗っていたぜ。
生きているのがやっとって感じで棺桶に片足突っ込んでいるような連中でよ。
ゆっくりゆっくりスローモーションみたいに歩くんだけれど、すんげえ気味悪い光景だったから、オレたちは動けなくて、ぽかんとその様子を見ていたよ。
そのジジババは、全員黒い服を着ていてさ。
ジジイは黒のスーツや紋付き袴、ババアは高そうな黒のワンピースや高そうな着物着てんだよ。
そして、その一人一人に、学食のドアを封鎖しているような黒服のガチムチの男たちが付いてエスコートしているのさ。
車椅子の連中は、ゆっくりと押してもらい、杖を付いている連中は、手を取って寄り添い、支えてもらっていた。
誰かの葬式かと思ったぜ。
でもよ、学校の校庭を葬式の行列が歩いているわけねえよ。
まぁ、今でも田舎に帰ったとき本家の葬式とかでさ、葬式行列が町中を行進することはあるけれど、いくらなんでも学校の校庭だぜ。
しかも、まっ黒なジジババとガチムチのペアだ。
誰も一言も話さず、ただ時折車椅子のきぃきぃ軋む音だけが響いていた。
薄気味悪い行列が学食に到着すると、突然それまでドアを塞いでいた黒服の男たちがさっと道を開けてさ。
ドアを開いて、ジジババ達を向かい入れてんだよ。
学食の中は、どうなってんだ?
オレたちは気になって、急いで開け放たれたドアの中を覗いたぜ。
すると、どうだよ。
学食のドアの内側に、びっしりと黒い幕が垂れていて中を塞いでいるのさ。
緞帳って言うのか?
舞台と客席を仕切っている分厚いカーテンみたいな奴さ。
そこまでして、中を見せたくない何かが、学食で行われているんだ。
アンタ、気にならね?
常識じゃ、考えられねえもんな。
そして、全員が入り終わると、ドアは固く閉ざされた。
ドアの前には、また黒服の男たちが立ちはだかった。
それきり、辺りは静まり返っちまった。
学食の電気は煌々と付いている。
オレたちの誰もが、帰ろうと言わなかった。
まるで金縛りにあったみたいに、オレたちの視線は学食にくぎ付けになっていたのさ。
「お前ら、何してんだ!」
驚いたね。
突然後ろから、声掛けられんだもん。
反則っしょ、あれ。
みると、体育の石垣が腕組んで睨みきかしてんだよ。手には懐中電灯ぶら下げてさ、それをオレたちに向けてくるくる回しながら睨んでんだよ。
眩しいから、やめろっつーの。
目がチカチカすんだろーが。
でもよ、石垣はオレたちの部活の顧問だからさ、まだ学校にいてもおかしくないんだけれど、さっさと帰れってんだよな、まったく。
「お前ら、またタバコか?」
石垣には、今まで三回見つかってっからさ。
もう、ばれてんだよね。
「違いますよ。何言ってんすか」
って、とりあえず頭掻き掻き答えたわけよ。
ところがさ、一緒にいた仲間が機転利かせて学食を指差したわけよ。
ナイスフォローだったな、あれは。
「先生! なんか、こんな時間に学食の電気が付いてるんですよ。それでオレたち、不思議に思って今、職員室に報告に行こうと思ってたんすよ」
石垣は、すぐに学食に目をやったよ。
「ん? 学食に電気? ああ、本当だな」
「先生、あそこで何をやっているか、知らないんすか?」
「ん? 何だ? 何かやっているのか?」
どうやら、石垣は、何も知らない様子だった。
となると、あそこに入っていった連中は、学校の許可を取らないで何かやっていることになる。
問題じゃねえの、それって。
オレたちはすぐに状況を説明したよ。
だって、そうだろ。
タバコなんかよりも、よっぽどまずいことをやっているに決まってんじゃん。
「何だ、そりゃ。老人が何十人も学食に入っていった?」
石垣は、あからさまに訝しげな顔をして、眉を潜めたんだ。オレたちの話、まともに聞いちゃいねえ感じだった。
「でも、見てくださいよ。ドアの前に、変な連中が立っているじゃないすか。オレたちの話が嘘だったら、あいつらは何ものなんすか?」
「別にお前らの話が嘘だと言っているわけじゃない。ただ、あまりに突拍子もないので、驚いているだけだ。今から、俺が見に行ってくる」
そう言って、石垣は俺たちの反応も見ずに、すたすた歩いていっちまったのさ。
オレたち、止めなかった。止める間もなかったというのあったけれど、それよりオレたちも興味あったからさ。
結構こわもての石垣なら、あの黒服の男たちと十分に渡りあっていけると思ったわけさ。
「おい、お前ら、ここで何しているんだ?」
笑っちゃったね。
石垣の野郎、わざとオレたちに聞こえるように声を張り上げてんのさ。
ところが、どうよ。
石垣、無視されてやんの。
黒服の連中は、何言われたって、動じずさ。
なんか、石垣の方が、馬鹿にされているようで面白かったね。
「おい、貴様ら、ここがどこだかわかってんのか!? 貴様ら、学校の許可を取っているのか、ああん!?」
突然、石垣が、黒服の一人の首根っこを掴んで揺すったのさ。
そしたら、どうよ。
もう一人の黒服がさっとドアを開けて、その中に石垣を放り込んじまったのさ。
「おい! 貴様ら、何をするか!?」
そして、ドアがガタガタ二、三回揺れたかと思うと、それきり何も聞こえなくなっちまった。
あの、石垣のことだ。
何かあったら、中で大暴れするかと思ったのに、静まり返って声も聞こえないんだよ。
黒服の男たちも、まるで何事もなかったかのように、正面を向いたままじっと黙って突っ立っているしさ。
やべえよ。
ありゃ、ぜってぇに、やべえって。
「おい。帰ろうぜ」
さすがに、みんなもタダならぬ状況を感じちゃってさ。
オレも、その言葉に黙って相槌を打つしかなかったよ。
だから、オレたちはその後どうなったかわからないまま、逃げるように学校を後にしたのさ。
ただ、心臓がバクバクいって、オレたちどうやって学校から帰ったのか、あんまよく覚えていないんだけどな。
だって、そうだろ。
夜の学校であんな不気味なもん見たら、誰だって驚くに決まってるぜ。
翌日、学校に行ったら、真っ先に石垣の姿を探しちまったよ。
だって、あいつがいたら、あの後どうなったか聞きたいじゃん。
でもさ、いねえんだよ。
あいつ、どう考えたって筋肉ゴリラだから学校休むわけないのに、いねえんだよな。




というわけで、前回の千葉臣人君の話、その2。
この内容が望まれているのかどうかわからないけれど、
とりあえずアクセス数は良いので続きを載せてみることにした。
まあ、小学館版『学校であった怖い話』とはガラリと雰囲気が違うと思います。
ここまでくれば、アパシー版にイメージが近いと感じてもらえるかな。

なんでこんなにぶつ切りで載せるかというと、理由はいくつかある。
絶対的な理由は、実は楽天ブログの文字数には制限があって、前回載せた分が限界ギリギリなんですよ。
あれ以上は、一度に載せられないんだよね。

実はこの話を知っている小学館の担当さんは、
「内容修正して、小学館のほうでやりましょうよ~」と言ってくれたのだが、
まあ、この話はあまり表現を抑えずに軽いノリでやってみたかったので、
あえてブログに載せてみたんですが。
さて、このままブログで載せていっていいものか…。

二人目とか三人目とかもブログで公開しようかなぁなんて思っているものの、
他にもやらねばならないことがいろいろあるし、
自分でも自分が分からなくなってきたり…。

とりあえず、ブログの右下にあるフェイスブックでのいいねが10以上クリックされるとか、
ツイートされるとかしたらブログで続きを載せてみようかな。
駄目なら、頑張って他のことできないか探してみるね。


ではでは🎵






Last updated  2014/12/29 11:43:40 AM
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