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2020.01.22
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カテゴリ:飯島多紀哉
インターネットが世に出てからというもの、法律の在り方は大きく変わってきている。
一昔前はSNSなどでの発言は好き勝手言い放題やり放題の状態だったが、ここ最近に来て大きな意識改革がなされているように思う。
僕自身も創作活動をする手前、話のネタになりそうなことは興味を持つし納得のいくまで調べる。
そして、それに精通した方々や被害者、加害者ともに機会があれば取材させていただく。

ここで面白いのは、被害者と加害者の言い分が大きく食い違う点だ。
これが実に興味深い。
例えば、被害者が「こんな被害を受けた」というと、加害者は「それはそちらの勝手」という。
ネット社会になり、被害者も加害者もネットで得られる情報に対しては強い。
とにかく、お金を掛けないで調べられるものに対しては実に嗅覚が鋭い。

だが、実はここに落とし穴がある。
マスコミやネットでの情報が本当に正しいのかということも、現在問題提起されている。
かのウィキペディアでさえ、真実を記載しているとは限らないのだ。
特に面白いのは、ネットで書かれていることなんて信用できないよと宣う輩こそが、ネットでの情報を信じていたりする。
特に自分にとって都合のいい部分だけを。

取材をして面白いのは、自分がネット犯罪で訴えられても怖くないという理由の一つに、
「ネットで、その点に関しては罪にならないと書かれていた」
という発言がある。
なぜか、そういう自分に都合のいい部分はネットで得た情報を信じるのだ。
そして、そこにすがり自分の活動を頑張るのだ。

さらに
「自分は金がないから訴えられても大丈夫。負けたって金なんて払わないから相手の訴え損ですよ。金持ちに無駄な金を使わせて気分いいです。ははははは」
と言って、得意げに笑う。
そして彼らは、時効に対して慎重だ。
「あのね、ネットでの発言の時効って知っています? 調べればすぐにわかりますよ。自分は時効を計算して行動していますから何も心配はいらないんです」
と言って、自慢げに鼻の穴を膨らませる。

或る被害者の方に、
「もしあなたが加害者にこんなことを言われたらどう思います?」
と投げかけてみた。
その方は、顔色一つ答えずにこう答えた。
「そうですね。自分の場合は相手にそんなことは言われませんでした。弁護士さんがすべて対応されたのでもともと加害者の方にはお会いしていませんし。ただ、もしそんなことを言われても、理解できません。私は相手から賠償金や慰謝料をもらうのが目的ではありませんから」
そして、その方は実に面白い持論を展開させてくれた。
それは…相手を精神的に追い詰める? 訴えることで自分のストレスを解消する?
いやいや、とんでもない。そんな単純な理由ではない。とてもここでは書けない驚愕の理由があった。
その驚愕の理由は書けるわけがない。
なぜなら、それは大事なネタになるのだから。
いずれ発表される僕の新作を待っていただけると嬉しい。



何も裁判は慰謝料を払わせるためだけに行われるものではないというのは、調べてみると実に多くの判例でわかる。
例えば、世界の名店を紹介するミシュランガイドだが、そのミシュランは数多の料理店から訴えられている。
「三ツ星から二つ星に降格された」とか「載せてもらえなかった」果ては「勝手に載せられた」などだ。
果たしてあなたは、それを聞いてくだらないと笑うだろうか。
しかも面白いのは、ここでの慰謝料が数億円を提示するものもあれば、わずか数円でしかないものもあるのだ。

現実、裁判を起こすということはお金がかかる。
だから、例えばネットなどでほとんど軽い気持ちで相手を貶める側も、大金をかけて裁判なんて起こすはずがないとたかをくくっているのだろう。
例えば、「事実を書いても罪にならない」とどこかで聞きかじった輩が正義を振りかざすのも、わざわざお金を掛けて訴えられたりするわけがないという安心感がどこかにあるのだろうが、現実に起きる事実に触れた時、初めて夢から覚めたりする。
しかし、ネット社会になってそういう輩が増えたのは事実であるが、実はネットが生まれる遥か昔から、このミシュラン問題のような裁判は現実に行われている。
それも、わずか数円の慰謝料をかけて数百万、数千万の裁判費用をかけるという現実が、だ。



なぜ、そこまでしてお金を掛ける必要があるのか?
その理由は人様々だ。
プライド、話題性、宣伝目的、業界戦略の一環、等々。
だから、調べれば調べるほど衝撃を受ける事実が出てくる、出てくる。
人が人と関わることによって、良いこともあれば悪いこともある。
そして互いの考え方の食い違いにより、争いが起きることもある。

作家はネタに困らない世の中だと思う。
特にネット社会のおかげで、ネタは自分の足で稼ぐ時代に育った僕は本当に感謝している。
ネットで調べるだけでなく足で稼いだ情報は、実に面白いネタの宝庫なのだから。





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最終更新日  2020.01.24 22:52:53



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