2013/01/03(木)22:28
「KAGEROU」齋藤智裕
廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。
「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。
そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服の男。命の十字路で二人は、
ある契約を交わす。肉体と魂を分かつものとは何か?
人を人たらしめているものは何か?深い苦悩を抱え、
主人公は終末の場所へと向かう。そこで、彼は一つの儚き「命」と出逢い、
かつて抱いたことのない愛することの切なさを知る。
俳優水嶋ヒロが書いた小説、
第5回ポプラ社小説大賞を受賞。
自殺をしようとした男が、ある男によって引き止められる。
その命の行方は・・・。なかなか面白い設定でした。
いらないなら、生きたい人にくださいよ。その命って事だけど
何かのきっかけで、生きたいと思えるようになるんですね。
自殺防止?命の大切さ?をファンタジーで伝える。
不思議なお話でした。