Fu wa ri

気持ちよく晴れた土曜日の午後、ありんこと私と

急遽、参加する事になった、ありんこパパと３人で

（本当は車を運転するのがイヤな私に無理やり？引き込まれた

ありんこパパ）

ありんこのお世話になっている塾へ約束の時間ぴったりに到着。

早速お部屋に通され、お茶が出され、すぐに塾長先生が登場。

塾長先生は小柄でいつも物腰丁寧、ニコニコされていらっしゃいます。

授業中は（算数を担当）「ザ・オヤジ・ギャグ」を連発しているらしい

ですが、普段はそのようには見えません。

私とパパにはさまれて座るありんこは、なぜか緊張気味。

今日のお題は「ありんこのクラス変え」について。

まず塾長先生は、ありんこに「最近とてもよく出来ていますね。」と

うれしそうに言葉をかけられ、用意してきた先日の合否判定テストの結果

コピー、首都圏模試センター、Ｙの８０％偏差値一覧表、等を示しながら

主に私とパパにクラス変えを奨める理由等を説明して下さいました。

ありんこの通っている塾は、Ｙの提携塾となっており、テキストもＹのものを

使用しテストも受けられます。

中学受験専門塾ではないので中学受験準備は「基礎クラス」と「応用クラス」

の２クラスのみ。

ありんこは「基礎クラス」で男子４人女子６人でワイワイと楽しく勉強している

ようです。

塾長先生は、合否判定テストも最近のクラスの勉強もありんこはとてもよく出来、

特に国語は素晴らしい出来だったこと

合否判定テストの算数で出来なかった何問かは、基礎クラスでは対応していない

問題だったので仕方ない事

ありんこの志望校は、どうしても「基礎クラス」では対応していない算数も出来る

ようにならないと合格は難しい事、

だからぜひ「応用クラス」で算数の力をつけて欲しい事

ありんこは「才能」があるから必ず出来るようになると思っている

との事等、を話して下さいました。

ありんこは、真面目な顔で聞いているだけでした。

「何でも聞きたい事があったら聞いていいんだよ。」とうながされ

「応用クラスになると、授業時間が増えますか？」とつぶやくように

質問しました。

ありんこは、今のクラスがとても気に入っていて、変わりたくないのです。

「応用クラス」は男子しかいないし、曜日も一日だけ変わってしまうし

宿題だって増えるし、何より一番嫌なのが仲良くなった友達と離れてしまう事。

でも、「自分の行きたい学校」に行くためには特に算数を勉強しなくては

ならない事も良くわかっているようです。

結局、その場では結論が出ないまま土曜日は終わりました。