カテゴリ:真空管
eBayで謎の真空管を購入しました。
フランスVisseaux社の「IIFA6」という真空管です。 電極の大きさや形状が6F6GTのようでしたので、取り敢えず買ってみました。 写真左がVisseauxのIIFA6、右がSylvaniaの6F6GTです。 ![]() 写真ではわかりにくいですが、ガラス面にはこう書かれています。 VISSEAUX IIFA6 Ch.IIv SERVICE PUBLIC X 39 セラーに問い合わせましたが、やはりこの真空管の詳細情報は知らないとのこと。 ヒーターの電気抵抗を計りましたが、6F6GTとはコールド時のヒーターの電気抵抗が異なっていました。 6F6GTは約1.2Ω、 IIFA6は約4.2Ω。 因みに6K6GTは約2.15Ωでした。 ここで私は『6F6GTのプレート構造に6K6GTのカソード能力を持った12Vヒーターを持つ真空管』という仮説をたてて、まずは6.3Vを掛けてみました。 規格表によりますと、 6F6GT=6.3V0.7A=4.41W 6K6GT=6.3V0.4A=2.52W です。 写真左が6F6、右がIIFA6です。 ![]() 6.3Vではヒーターはとても暗いですね。 やはり6.3Vで動作する球ではなさそうです。 そしてIIFA6にジワジワと電圧を上げ11.5Vを掛けたとき6K6GTと同じ0.4Aでした。 ヒーターの色味も丁度良さそうですが、やや明るいかな。 ![]() このようなことから、このVisseaux社のIIFA6は、11~12.6Vあたりで使う物ではないかと思われましたが、後日、6.3Vが最適であることが後ほど判明しました。 いや、もしかしたら低めの7~10Vくらいで低雑音長寿命運用するものかもしれません。 「ある程度はプレートに余裕を持たせたいがヒーター電力は抑えて運用したい」という特殊な用途で使用するために特注で作られた真空管という可能性が高いです。それならば規格が不明というのも頷けます。 私の勝手な想像ですが...。 ここまでは良いとしてもプレートや1~3番グリッドの接続がわからず、プレートやグリッドに通電してみないとわかりません。 このような想像を膨らませて「謎」を楽しむのも真空管オーディオの楽しみのひとつだと思います。 後日談: etracerを入手したので、6F6モードで測定したところ、6.3Vでも十分な性能が出ています。 ひょっとしてカソード温度を抑えた長寿命管? 結局謎は深まるばかりでした。 A2 Laboratoryさんに検証の記事があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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